はい。こんにちは。1回の初企画初ブログを担当します。坂部です。あだ名はべーこんです。「坂部です」といってぴんと来ない先輩方もべーこんは聞き覚えがあるようで、名前の覚えやすさって重要だねと思います。
ここから本題。かれこれ2か月前期末テストの勉強をしているときにふと思いつき、メーリスを流したこの企画でしたが、まさかこんなクソハード企画になるとは思いもせず、当初の目的である修行というのは十分に達せられたのでありました。
超大作の予定ですので最後まで見てくださると喜びます。
企画書読み合わせ
企画書読み合わせを企画2日前の木曜日にしました。
元々はここで土曜に決行するか日曜に延期するか話し合って決めようと考えていたのです。先に集まったメンバーで台風が通過して晴れるであろう日曜にしようと確認した。だがしかし、寮でチャーハンを作っていて後から登場した遼のひとことによってすべてが覆されたのだ。
遼「あ、ごめん日曜昼から用事あるわ」
は?まじで?おいおいおい 正直なんでやねんと叫びたかった。
だが仕方ない。気を取り直して他のメンバーに雨の登山になってもよいかと尋ねた。
それに対しササイは言った。「俺レインウエア使ってみたい」
物好きもいたものだ。正直あほである。本来はここで踏みとどまるべきだったが、POE(Princess of Exploration)であらせられるさっこ嬢が土曜に基礎セミが入ってしまい企画に来られなくなった今、我々を縛る理性という枷は既になかった。
ササイ「もう野宿しようや」
いっぺー「ありぃ~」(目を見開きながら)
こうして急遽スタート地点の須磨浦公園で野宿をし、4時から縦走開始することになったのだ。多めの水分と行動食に足して銀マに寝袋という歩荷状態はこの後着実に我々の体を蝕んでいくのだが、まだ我々はそのことを知らない。
企画前日
授業後の17時に部室に集合し、今日の宿泊地である須磨浦公園へ向かう。
部室にいた出口さんに「成功したらなんかおごったるわー」などと「まあ正直無理でしょははは」みたいな激励を受け、各自心に踏破を誓ったのだった。
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まだ余裕のあり余るササイと遼元気に阪大坂を下る
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まずは三宮へ行ってモンベルで銀マを購入。最近寮に越してきた遼は家から登山の服を持ってき忘れる痛恨のミス。これも一緒にお買い上げ。
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銀マ片手にごきげんないっぺー |
夜ご飯は肉!!!ということで牛カツを選択。おいしい。
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コップの間からこちらを覗くいっぺー。ホラー |
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最後の晩餐(になるかも…)
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明日の朝と昼ご飯を買い、野宿会場へ。
良さそうに見えるこの場所実はすぐそこを国道2号線とJR、山陽が通っている。
終電が終わったと思っても貨物列車が定期的に走り去っていくトラップもあり。
さらに、なぜか寝ぼけたササイに3時にたたきおこされる睡眠妨害も……。
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おやすみなさい。 |
企画当日!(10/6)
予想外に朝の準備がかかり4時出発で巻く予定がいきなり30分の遅れに……。
諸悪の根源その1である。
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このあと山に覚醒するササイ |
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ちゃんとてるてる坊主をザックにつるしている |
一行は最初のピーク旗振山へ。よくよく考えてみたらこんなザコ山でもいきなり200mupする。階段がしんどい。
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旗振山山頂から。まだ夜景?朝景がみえる |
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から揚げ君をほおばりながらご満悦のササイである |
ここまで最初の出発の遅れだけだったのが、高取山荒熊神社のおじいちゃんに集合写真撮ってあげるよと捕まり、その後も境内の台風被害を紹介され計30分ロスのトラップ。諸悪の根源その2。
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まだ笑顔がみられる
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景色のいいところで撮ろうと言われたが木に隠れている |
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おじいちゃんノリノリである |
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「鳥居もね倒れたんだよ」「あ、はい」 |
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記帳をお願いされ書いた |
高取山を越え、鵯越駅へ街中を進む。思うに登山靴でアスファルトを長時間歩くのはしんどいため運動靴を持っていくと楽。
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俺についてこい |
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鵯越駅を通過。このあと地獄をみる |
さあ、六甲全縦の第一関門菊水山急登のはじまりだぁ。第一関門といいつつ既に疲労は溜まっている。
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この遼まだ余裕そう
「遼速くなくない?wowwow」のコールで頑張って飛ばしてくれる。
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遥花頑張れ。後ろのいっぺーは超余裕そう
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よっしゃ!菊水山登頂!!!1kmで300mupのくそしんどいコース。ブログを書いている今いっぺーと「Arctan(0.3)で平均17°やな。解析学が初めて役立ったわ」みたいなくそ理系会話を繰り広げております。いや、はたから見たらやばいな。
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晴れてたらこれまで通ってきた山が見通せるんやけどガスってるね |
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おにぎりおいしい |
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「うちスムージー好きやけん」 |
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パンしか持ってこなかった遼に対しておにぎりを恵むいっぺー
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いや、ホントは市ケ原で昼食べる予定だったのだが、すでに2時間のビハインドのためタイムにこだわるより、最後まで行くために休憩を長くとることを優先。体力を回復させ、いくぞ!!
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わーい天王吊橋 |
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にゃんこ。かわいい。いやし。 |
市ケ原に到着。4時間の遅れ。あきらめの境地。摩耶急登が始まる。
ここでササイが覚醒してのぼりを軽々先導していく。遼はばて気味。いっぺーと俺は大声で童謡を歌い気を紛らわせて現実逃避。探検部スピリット?を継承した。
休憩時に新行動食発掘大会を開催し、スーパーで各自セレクトして買ったものをテイスティング。
右から練乳(原田一平)(力がみなぎる)、メープルシロップ(吉岡遼)(体に染み渡る)、蜂蜜(笹井陸杜)(高カロリーで喉に優しい)、黒蜜(坂部拓実)(脳が活性化する)
正直ネタで買ったけど、生き返る甘さ。
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でもみんな自分の買ったやつが一番 |
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メープルのビンは酒っぽい |
第二関門摩耶山をクリアし、一行は掬星台へ。バテバテ腹減った死にそう。そして何より足裏が痛すぎてもうやべぇ。
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放心する企画者 |
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ササイの山人がうつった |
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天気が怪しい |
腹が減りすぎて満場一致でカレーに課金。この休憩は今回の成功のカギとなった。
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カレーがうますぎる |
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直肌ウールのいっぺー |
しかし、休憩後天候は悪化の一途をたどりガスガスに。コンディション最悪の中後半分の行程を行く。
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探検隊 |
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YAMAPと案内だけが頼り |
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時間も体力もお金もない |
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顔に疲れがでてる |
ここから六甲山のピークを越え下山。ただし、時刻は20時半を過ぎ、終電に間に合うかギリギリのライン。巻き巻き下山じゃ。車道を走りまくる。途中ですれ違った車やバスの人にぎょっとした目で見られた。
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トンネル~ |
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山道に入る。ここからはエスケープ不可能。Dead or alive |
ペース配分の才能が開花したササイを先頭にコースタイムを巻きにかかる。そういえば途中から「巻き巻き~」と「ペースアップペースアップ」「間に合うぞ急げ」しか言ってねぇ。今だから言えるが、普通に間に合わなさそうで怖かった。
最初は順調にペースをあげていたものの遼の体が限界に。低血糖低ナトリウムで手足がしびれだし、足がつり、動けなくなる。
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ササイにマッサージしてもらう遼 |
あ、オワタと思った。これは間に合わぬ。山道しか下山手段はない。
しばし逡巡し、頭が朦朧とする中、いっぺーが一筋の光を見た。
「僕、遼のザック持つよ」
それだぁぁ。さすがやいっぺー。今度の千尋キャンプで団体装備になるだけあるわ。
身一つでギリギリ動けるようになった遼に頑張ってもらい、コースタイム30分巻きを目指す。
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夜景が見え街に帰ってきている感じがして安心した |
そして、山道の終点である塩尾寺に23時着。泣きそうでした。
安心したのもつかの間、何故か強めの雨が急に降りだす。土砂降りになり最後は脇目も振らず走る!ここで間に合わないとまじ笑えない。
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宝塚駅までダッシュ |
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お?いっぺー余裕か? |
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橋を渡って… |
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これは!! |
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祝完走!!顔の死に具合よ |
23時40分感動の宝塚駅到着。終電まであと6分。やばかった。
電車に乗り日をまたいで石橋に帰還。
平和温泉で汗を流す。
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服を脱ぐのもしんどかったね |
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このあと阪大坂に苦しめられる |
32時間ぶりの部室。遥花としょうやさんが鍋を作ってまっていてくれた。感動。ありがとう。想像以上に鍋豪華や。うまさがしみる。
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キムチ鍋。うまうま。 |
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ちゃんこ鍋。カニ~!
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さて、YAMAPのログは…
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軌跡を見ると思い出すあの苦しみ |
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消費カロリーえぐい |
やりきりました!!完走です。六甲全縦果たしましたよ出口さん。
リアルに部室でぶっ倒れてから10時間寝続け、体を起こせなかった。
この企画を機に基礎トレーニングの重要性に気付いたので、冬の内にいっぺーと練習登山企画いくつか立てます。奮ってご参加ください。
来年タイム短縮するためにリベンジ企画立てるかも。こちらも体力に自信ある方どうぞ。
ブログを即日書くのも反省資料をつくるのもできて自分でもえらいと思いました。
企画者の皆様もパパっと書いてしまいましょう。
ここまで読んでくれてありがとうございます。うれしいです。
無茶苦茶な企画に参加してくれた4人もありがとう。