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2019年5月23日木曜日

カヤック琵琶湖縦断


こんにちは、大久保です。
三連投のブログ。ようやくひと段落。

非公式活動も書いていいという小間君の前例にのっとって僕もGWのことを書こうと思う
小間君のブログはこちらから→ 関東百名山狩り

僕が書くのは4/27~4/29に琵琶湖をカヤックで縦断した話

去年12月に購入したカヤックを自分で本格的なフィールドで使うのは今回が初めて。

しかも初回からツーリングというのは不安が大きいけれども何とかなるでしょう。やれることやって死んだら僕の人生はそこまでということや。
何の準備もなしに突っ込んで死ぬのはなしですよ。スターさん。


本当は5/2までの5泊6日の予定だったんだけれども、なんせやったことのないことなので思いのほか早く終わってしまった。2泊3日。早い。
相方若池君とレッツゴー


4/27
7時集合
寝坊。8時半過ぎに出発。遅い。
阪急バスとJRで琵琶湖に向かう。折りたたみカヤックといえどもでかいのものはでかいし、重いものは重い。20kgを担いでバスに乗るとまあまあ嫌な顔される。
気にせえへんけどな、その程度。
僕がカヤック装備一式、他の装備は若池担当。部室の80Lザック活躍の時。


JR琵琶湖線石山駅に到着したのは11時半ごろ、マクド(マク↑ド)で食事をとり、コンビニで最後の買い出しをした。

ちなみに今回は水、食料ともに無補給で行こうという、文言だけは非常に立派な計画になっているので6日分の水二人合わせて20Lを買ってカヤックが組み立てられそうな場所に移動。


大津湖岸なぎさ公園に到着。
、、、、、、、、。。。
無理。白波がざぶんざぶん立っていてとても出航できる状況じゃない。
絶望の翁
と新しいサングラス

自慢じゃないが、高校3年間ボート部に所属していた僕は、一般人よりは風や波が艇にどんな影響を及ぼすか知っている。
これは無理。写真はないけど。

とりあえず広い公園に移動してカヤックを組み立てながら波が収まるのを待つ。
多い

デッキロープを張ってそこに装備を括り付けると非常にそれっぽい。カヤッカーである。
目立つようにシーフラッグをつければ完成。


カッコいい
無洗米が渋い


15時を回っていたが、波が収まってきたので出航。
まじで怖い。
若池は嬉しそう。「いけるやろ!!」とのこと。波よりこいつが怖い。

今日は5km先の砂浜を目指す。
岸沿いを慎重に漕ぐが、風が強すぎて全然進まない。少し幅の広いカヤックなので専用のシーカヤックに比べて直進性に欠ける。
水が入る

ちょこちょこ書いていくカヤック情報は今後購入を考えているみんなに向けてのものだゾ。
購入はこちらから  折りたたみカヤック

波にあおられながらなんとか目的地に向かっていく。
波に正面からあたるとものすごい量の水がカヤックに入り込んでくる。湖で良かった。海やとべとべとや。

到着。少し雨がぱらついていてとても寒い。テントを張って中に転がり込んだ。

足は砂だらけで不快だが、雨にあたるよりかは良い。まだ大津市内なのでマンションも近くにあって落ち着かないが、ご飯を食べたら即就寝。カレーを食べた。



テント生活に関しても書きたいのだけれども、今回に関しては僕の愚痴がただただ並んでブログの空気が悪くなるだけなのであまり触れないでおく。

この日は5km進んだ
オヤスミ

3/28
6時起床
明け方むちゃくちゃ寒かった。
朝日
もう釣りのおっさんがいる

気温が上がる前の朝方が一番波が穏やかなので急いで昨日のカレーをかきこみ7時に出発する。

前日が嘘のように穏やかな湖面に漕ぎ出す瞬間がたまらない。
波も風もなくすいすい進む。昨日はぼやけて見えなかった琵琶湖大橋が近づいてくる。
くぐる

動力付きのボートで釣りに出ている人がかなり多く、彼らの邪魔にならないように進んでいく。釣り竿持っていけばよかったなあ。

琵琶湖大橋をくぐって休憩。よさげな浜に舟を乗り付ける。砂浜にざざーーんと乗り上げる瞬間も好き。折りたたみカヤックでも生地は丈夫なので乗り上げるくらいなら壊れる心配はない
良さげだろう
休憩
現代っ子の慣れ果て

木陰もあってここにテントを張ってくつろぎたい気分だがまだ全体の5分の1も進んでないので先を急ぐ。

出航
こんな格好(上下レインウェアにライフジャケット)

湖岸が大きく湾曲しているので最短距離を進むために沖に出る。こわい。
たのしそう
サイコパスみたいな目してんで

けれども左手に蓬莱山がドーーン!と見える。
ちゃんとした写真がない

水上からの山というのはなかなか良い。非常に満足。
蓬莱新歓のときあの辺漕いでてんで、と自慢しよう。


若池の行動食はピーナッツバター。瓶から指ですくってそのまま舐めるスタイル。彼の漕ぐ手が止まったら99%ピーナッツバターを食べているし、ペットボトルの飲み口はピーナッツバターの味がする。

そういえば、琵琶湖大橋の北側から水がきれいになる。3mくらいだったら湖の底が見える。

近江舞子に到着。ここでテントを張ろうとしたが泊まりキャンプは禁止らしい。みんなバカでかいデイキャンプ用のテントを張ってバーベキューをしている。
うらやましくない。ぜんっぜんうらやましくなんかない。いまここで一番目立っているのは僕らなんだから。
着岸

綺麗だろ

綺麗な砂浜で昼ごはん。袋ラーメン2袋を食べる。具に玉ねぎを入れるかどうか若池にきいた
「めんどくさいしそのまま食べるわ」
....。
「からっ」   当たり前や


ここには泊まれないので移動。少し先にキャンプ場があった。

乗り付けるとみんなの注目の的。ふふーん すごいだろう。

テントを張って砂浜にマットを出してくつろぐ。『謎の独立国家ソマリランド』(高野秀行 2017)を読む。うん。探検してる感が増すぞ。 
リッチ

晩御飯は爆発カルボナーラ。具材を入れまくって適当に作った割においしかった。
シチューでもよかったが「シチューは牛乳で作らなやん」らしいので却下に。
玉ねぎ丸ごとかじるやつがなぜそこにこだわる。

ヘッドライトが一つしかないので(なんでだろう、わかいけくん)日が暮れたらなんも見えない。寝るのみ。

この日は33kmほど進んだ。
オヤスミ

3/29
5時起床
起きろ若池、飯を食え。ツイッターをいじるな、出発の準備をしろ。
一日動くんだから食事、特に朝食は大事。体温も上げて活動のエネルギーを作り出すんだ。ツイッターを閉じろ。

6時出発。早起きキャンパーにさよならして北に向かう。
朝日

西の沿岸はキャンプ場がホントに多い。子どもたちに大きな声であいさつをしたら返してくれるので元気が出る。

「どこいくのーー!!」
「上のほうーーー!!」
北といってもわかりにくい、と気を使ったつもりだったんだけれども、
「上のほう」ってどう考えても地図の概念に縛られた大人のセリフなんだなあ。反省


琵琶湖の一大観光地、白髭神社を通過する。
湖に浮かんだ神社が有名だ。潮の満ち引きがないため、広島の厳島神社と違って
陸から鳥居へはいけないのでカヤックに乗ったものだけがくぐれる鳥居。アツい。
あの時はもう僕らが神様だった。




山と違って目的地が常に見えているのがまあまあしんどい。霞んで見える20km先の岸が僕らのメンタルを削っていく。
しかもカヤックはずっとまっすぐ進んでくれるわけではない。くねくねくねくね方向調整を繰り返しながら結果的にまっすぐ進んでいるように見えるだけだ。半ギレで漕ぐしかない。

ほらね

こんなときは歌うのみ。誰にも聞かれないので大声で熱唱できる。へたくそだっていいんだぞ。
若池プレイリストがなかなか良い。蓬莱新歓の車が楽しみだ。


大きな川の三角州で休憩。

翌日が雨の予報だったので停滞することにしていた。
しかし、雨のテントで一日過ごすのはイヤだという意見で満場一致したため、この日のうちに終わらしてしまうことにした。ナイス判断。
直線距離で行けば遠いが、いけない距離ではなかった。
幸いこの日も、波風がなく湖が穏やかだったので決行することに。

日程が大きく縮まったので余分な飲み水を琵琶湖に流し、カヤックにできたスペースにフロートをセットした。これで楽に漕げるようになるだろう。

再び出発。
今日終わると考えるとテンションが上がってくる。ご飯も食べて元気満タン。

大胆に沖に出たけれども全く荒れていない。運が良い。

全方向の岸が霞んで見える。怖すぎる。ここで沈んだらどうしよう。怖すぎておしっこちびりそう。
これはマジ。トイレ行きたい。岸遠すぎ。ぜんぜん我慢できん。立ってしたらバランス崩れで転覆しそう。
しぶしぶペットボトルトイレットを召喚した。さっき水捨てとってよかった。
水質汚染だと強く抗議されたがそれは違う。僕の尿が琵琶湖を汚染してるんじゃなくて、琵琶湖が僕の尿を汚染しているのだ。


なんやかんや岸が近づいてきた。そろそろおわるのか
パドルと被っている島を目標に漕いできた

最後の湾に入る。湾の方が風が吹き込みやすいらしく波が出てくる。こんなところで沈したら笑い話にもならん。必死に漕ぐが、この時点で30km以上漕いでいるので体力が残っていない。やっぱり半ギレになる。非常に気が短い。大久保アカンでほんまに。

やっとゴールの岸が見えてくる。

暴風に押されるように浜に乗り上げた


ゴー―――ル!!!

ホントに縦断できちゃった。
これは嬉しい。
オツカレさん。
この日は35kmの長丁場。

寒さでがたがた震えながらカヤックをたたみ、帰路につく

JR近江塩津駅から電車に乗って帰ってきた

充実したGW前半でした
赤点=写真紹介ポイント


5/26に再び若池・大久保で大山のシートゥーサミット(カヤック漕いで、自転車こいで、走って山登りする大会)に出るので応援お願いします


2019年5月18日土曜日

茶番先輩の大品山雪山山行


こんにちは。
大久保です。
どれだけブログためとるんや。これ入れてあと2つです。

3/29~4/1 に富山県は大品山に行ってきたお話です。
春休みを全部つぶしてしまった私大久保が、雪山への思いを捨てきれず招集した企画です。
登山研修所の雪山講習会はなぜか開催されていなかったのですが、北陸なら4月頭でも全然雪だろうという予想通りの雪山山行になっております。

メンバーは題名の通り前川を筆頭にした大久保、渡村の3人でお送りいたします

3/29昼過ぎ
非常にありがたいことに前川家が車を出してくれたので3人で8人乗りセレナに3人で乗り込む超贅沢な旅が始まった。


前川は仕事を放り投げた大久保に代わってスタットレスタイヤのみのレンタルを探し出してきてくれた気の利くやつだ。狂った言動はただのカモフラージュ、彼は非常に仕事のできる人間なのである。



この日は富山に行くだけ。左手に夕日の沈む日本海、右手に真っ白な北アルプスを見ながら北陸自動車道をぶっ飛ばす。


風呂にはいって「道の駅 カモンパーク 新湊」に寝床を構える。
前川家のご厚意に甘えて今日の夕食は車の中でのキムチ鍋に決定。においがつくこと間違いなし。
大久保のイキリスペインビールを開け乾杯し、「せのかなにインドネシア人彼氏ができたらしい談義」に花を咲かせた。
何かを調理している


3/30
この日は昼過ぎから大久保が昨年夏の登山研修で知り合った富山大医学部山岳部の皆さんと室内でクライミング。次の日の山の準備を午前中に済ませてジムに行った。

こっちは全員初心者なのにトップロープまでやらせてもろた。まじサンキューな。

準備
モンベルヴィレッジ 立山

っぽい

手前の黒い彼にお世話になった
あざす

あそばない


ちょうどこの日に兵庫縦断企画の新2回生組がセアカゴケグモに噛まれてリタイアしたみたい。
変な撤退癖がついて今後の活動に支障がでないことを祈る。今のところ僕らがやっている活動は、できるかできないかではなく、やるかやらないかのレベルのものばかりなのだから、どんな企画だってどれだけ過程がきつくてもやろうと思えば誰だってできるはずだし、その成功体験で強くなれるはずだ。がんばれ。

話を戻そう。この日の夕食は噂の富山ブラックラーメン。

塩辛い。感想は残りの2人に聞いてくれ。僕からこれ以上は言わない。
マキが自撮り多いのブログ書くのに助かる

明日の山は大品山。
知ってる??僕も調べるまで一回も聞いたことない山だった。

そもそも、この企画ははじめ、登山研修所で雪山講習を受けてその翌日に早速白山で実践しようじゃないかという超効率的なものだったのだが、なぜか国立登山研が講習を開かないということですべての予定が狂ったのである。

だから、本来このブログには、「冬の白山で死にかけた!!」とか「雪の白山山頂からの絶景!!」といった非常に魅力的な文句がならぶはずだったのだが、そううまくいかなかった。
死ぬのが怖いので山を変えた。


大品山は北アルプスになりたかったけどなりきれなかった標高1425mの山。めっちゃ偏見。
冬にはバックカントリースキーを楽しむ人が多いらしい地元で人気の山。多分。

登山口近くの駐車場で車中泊。

3/31
雪、午後から天気がもっと荒れそうだったのでそれまでに勝負を決めようと出発。一つ違う山を経由して大品山頂に登るルートを選択。これがミスやったんやけど。

スキー場から入って、谷沿いを歩くが、雪があると言っても標高が低いので解け始めていた。何度も雪に隠れた岩の隙間に落ちながら、えっちらおっちら登っていく。

探検部で実際誰が体力あるかについては、僕は渡村の一点押し。
こんな茶番写真も撮ってくれる
雪でもめっちゃすいすい進むし全然疲れた様子を見せないし、いつものようにでかい荷物を担いでいる。やってられん。

谷筋からかずれて上を目指す。

何とかの滝

雪が深い急登はホントに前に進まない。夏山コースタイムの3倍くらいかかる。
前川茶番は登山中きつくなると暴言をはきだす癖がある。


途中なんかはみんな自分に必死になりすぎて、3人が並列して登るとても非効率で頭の悪い登り方をしていた。

なんせ雪でルートが分かりにくいうえに、雪山経験が十分でないので、案の定ルートファインディングミスを犯して、信じられない崖に舞い込んでしまった。




滑ったら死んでしまうような場所に来てしまい、悪天と時間にも心を折られ、撤退を決定。
持参のソリで登りの時間の1/10くらいの速さで滑り降りた。

笑う渡村

帰り
本当に熊の足跡あってん

おつ


風呂
コインランドリー付きの風呂に行く。
着ていたものを全部ぶち込んで乾燥まで2時間のコースでスタート!

風呂から出て洗濯終わるまでに飯を食べに行こうとした瞬間マキが崩れ落ちた。
「アカン、車の鍵洗濯機入れてもーたわ、、、」
「・・・」

今車の鍵は大量の水と洗剤の大洪水の真っただ中にいるのだ。
さらに服がカラカラになるまで高温で乾燥させられる灼熱地獄も待っている。
E.YAZAWAも動揺、日産がやっちゃう前にうちの渡村くんが殺っちゃったわけだ。

「まあしゃーないんちゃう、茶番やろこんなん。とりあえず飯行かへん」
と冷静を装う前川の目は完全に泳いでいた。

「サイゼで飯の味がしなかったのは初めてだ」(渡村談)

風呂に戻ると乾燥まで終わっていたので恐る恐る取り出してマキが車に走った。

「やったぜ日産!!鍵開いた!!」

よかったなあ人んちの車壊さんくて。


無事出発してヤマダ電機で格安バリカンを買い、今日の野宿プレイス立山駅前駐車場に到着。
ここでイキリ大久保第二弾、ポルトワインを開けて立山駅前青空理髪店を開業した。
美容院代を払うのが嫌な大久保の髪を散髪しようというもので、カッコいい髪形にしてもらった。明日の登山は成功しそうだ。
before

覚悟


もはやいじめ




おやすみ

4/1
大品山別ルートリトライ。
素直にまっすぐ山頂を目指す。

今日は晴れなので天気がいいうえに昨日の天気で新雪がまあまあ積もって楽しい。さっき書いたBCスキーに来る人が多い山とのうわさ通りしっかり1本スキーの跡残っていた。それに沿って行くだけなので昨日より楽。


半分を過ぎたくらいで左手に剱岳と立山が現れた。「岩と氷の殿堂」剱岳の鋭利な稜線と「霊山」立山の堂々としたたたずまいに大興奮である。



少し鋭い稜線を歩いたら最後の急登。
確かにバックカントリーが楽しそうな斜面である。そりを持ってきて正解。

急な斜面で前川死亡。「もうあるけへん、、、」
「荷物俺持つで」さすが体力王渡村。前後ダブルザックで山頂を目指す。

山頂。

正直山頂感のなさは否めないが昨日失敗してる山なので嬉しさは大きい
しっかり剱立山も見えるので景色も申し分ない。


山頂は元気やな

after
髪おわってる


帰阪時間が危うくなるのですぐに下山。
急斜面が出てくるたびにそりを引っ張り出して滑る。
ケツゾリストを今回も呼べばあよかった
臨場感

4コマ漫画「ワタムラ」




最後はスキー場をそりで滑って終了。


登れてよかった

急いで帰阪。
タイヤ返却の時間が迫っている。

おつかれさん