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2021年4月11日日曜日

京都「完全」一周トレイル

今年度もよろしくお願いいたします、部長の斎藤です

日本一周、世界一周、聞くだけでわくわくしますね。ところで「一周」ってなんでしょうか?

関西で人気の「京都一周トレイル®」は、伏見桃山から桂までの全長83.3kmのコースと、京北の全長48.7kmのコースからなり、京都の自然と文化に触れながら山歩きを楽しめる、素晴らしいトレイル。でもこの83.3kmのコース、輪っかが閉じてない。

てことで端と端を繋げて勝手に約100kmのルートを作りました!

題して京都「完全」一周トレイル!!!

さぁこの私の思いつきに付き合ってくれたメンバーはこちら。

左から
みんなの癒し上別府
ガッツ大澤
花粉症と闘い勝利した西澤さん

集まってくれてありがとう!!京都「完全」一周してやるぞ!!がんばるぞ!!!


7:30 伏見桃山駅コインロッカー集合

いらない荷物をすべて預ける。

六甲全縦往復時の清川をリスペクトし、斎藤・上別府・大澤は家の鍵をここで預ける。これでここまで戻ってこないと家には帰れない。あばよ!!

家に財布を忘れた西澤さん、鍵も財布の中に入っているらしく、これで全員鍵なし!

さてさて今回は、これを参考に挑戦する人もいるかもしれないので、通過時間とともに4人の軌跡をお伝えしていきます。

7:35 出発

8:22-8:25 大岩山

花粉にやられ、モチベが低めの西澤さん。なんで一周するん?とか言ってるところからモチベの低さがうかがわれる。ロマンを感じないんですかロマンを。

8:50 登山口

分岐ごとにこういった標識があるので進む道がわかりやすい

9:10 伏見稲荷~!
こういった京都の観光地もいくつか通ります
桜シーズンで結構観光客の人がいた

ピースの高さが自己肯定感の高さを表すらしい
その話を聞いてから意識しているらしい

10:10 阿弥陀峠 順調に巻いている。

昼間は基本的に、登りと平地は歩き、下りは走れそうなところは走っていた。

付近にどら焼き屋さんがあった。

PayPayあるやん!買えるやん!と(財布を忘れた)西澤さん。
QRコードタイプのPayPayの支払い方法がわからず焦る西澤さん
斎藤「QRコード読み取りみたいなとこないですか?
…あーーもういいですよ、すいません、どら焼きふたつください」
西澤さん「先輩!ごちになります!!」
みんなでもぐもぐタイム
(黙って相対せず食べました)

10:30 清水山

清水寺の裏の山。伏見稲荷からそれくらいでこれるんやな。

このへんから調子出てきた西澤さん。朝の眠さと花粉との苦しい闘いにおいて、勝利をおさめたようだ。「集中~!」「はい、ふぁいっ、お~!」と激励の言葉をかけてくれる。ペースが速いと「いいねぇいいペース!」と評価してくれる。褒められてる気分になるが本人曰く褒めてるわけではないらしい。

10:41-10:45 東山

東山から山科方面への眺め
将軍塚ってとこがあって広い舞台があります

下山したら蹴上でした、お花見の方がたくさん

みなさん楽しそうできらきらしてましたね

そこをすり抜けていくトレイルランナー4人

蹴上
滋賀県民の脅し文句、「琵琶湖の水止めたろか!!」ポイント付近
滋賀の皆様、いつもお世話になっております

なんか途中にあった「天の岩戸くぐり」
わりと本物っぽい
順番に

くぐっていく

11:45 大日山

12:05 大文字山 

もうここまで来たのか!予定を一時間巻いてる。ここまでの登りは結構きつかった。西澤さんの激励がありがたかった。京都市街を眼下に見下ろす。

12:30 哲学の道 あああぁしっかり下りちゃったぁぁ

山に登るたびに街へ下りてる。せっかく登ってもまた京都盆地へ戻っちゃう。獲得標高だけが増えていく。

哲学の道


さぁここから長い長い比叡山への道のりだぁぁぁ!

13:16 白鳥山 ピークひとつめ

13:46 てんこ山 ピークふたつめ 補給しっかりと。

14:30-14:40 ケーブル比叡駅

登ったぞぉぉぉ
自販機だぁぁ神ぃぃ

記念写真 HIEIZAN!!

15:00 比叡山頂駅

15:45 横高山 どこ?

15:57 水井山 どこだ?覚えとらん

16:17 仰木峠

16:50-17:16 大原 野村別れバス停

大原到着!!大原って京都市街から歩けるんやね
アンテナショップ的なとこで補給タイム。
ここではPayPayが使えたので、西澤さんが栗赤飯やらよもぎ餅やらを奢ってくれた。
ごちそうさまでした。
普段用のリュックで来た大澤、リュックが破れる
ファーストエイドの中に裁縫セットがあるかを探す上別府
底のFAを出すためにリュック内に詰め詰めのカロリーメイトをいったん出す上別府

京都~♪大原三千院~♪

夕方ののどかな空と町
大原の集落を抜けると、峠への登りが始まる。
斜度えぐくね??

あんたらなんでそんな速く登れんねんんん
いいもん下山になったら誰にも負けへんもんんん

振り返ってもえぐい勾配
これを登った先が17:40江分峠

暗くなる前に鞍馬着けた!予定2時間半近く巻いてる。

鞍馬も京都市街から歩けるんやね
しばらく鞍馬の街を歩き続ける

18:36 鞍馬駅
鞍馬駅の隣の駅で休憩タイム。ヘッドライトを準備。

駅のめちゃめちゃきれいな外トイレを使わせてもらう。2020年に改築されたみたい。文明のありがたみを感じた。

平地ウォーキングが終わると、地図上でずっと気になっていた「夜泣峠」への登りが始まる。名前の由来についてあれこれ議論する。

19:35 夜泣峠
西澤さん白目してたのね、お茶目やな
このあと全員でライト消したら完全に真っ暗闇になった
なぜか街の光が感じられない
これは怖すぎて泣くこともできなさそう

このへんから私が睡魔と闘い始める。
だって仕方ない、1月テスト期間とか22時就寝5時起床生活やったもん、普段でも23時には寝るもん早寝早起きなんやもん!!みんな夜強くて羨ましいぃぃ
六甲全縦往復済みの上別府、「どんだけ眠くなっても仮眠は取ったらあかん。起きたあとがしんどいだけ。」と貴重なアドバイスをくれる。わかった、がんばる、睡魔に負けないぞ。

19:48-19:54 向山
ここからの下山中、大澤が足をひねってしまう。めちゃめちゃ痛そう。
20:30 ポイント
道路へ出たところで、応急処置をする。
ウェブサイトの貼り方を参考に私と上別府でテーピング
こうか!?こうだな!?

「歩くときの痛みほぼなくなりました」と大澤
よかったぁぁありがとう清川
テーピング用テープを持っていくよう勧めてくれた清川に感謝でしかない。
ロングトレイルの企画ではみなさん必ず持っていきましょう。

21:50 城山 炭酸がほしくなる
23:15 仏栗峠 炭酸がたまらなくほしくなる
城山からの眺め
街の明かりが見えると安心する

23:56 バス停 うぉぉ自販機だぁぁ!

疲労がピークに達していた。足のあらゆる部分が痛み、悲鳴を上げていて、歩みがだんだんゆっくりになっていた。今まで知らんかった筋肉が痛い。一歩出すたびに足から雄叫びが上がるような感じだ。ここまでで活動時間17時間。到達距離は約65km。そりゃ足には想定外の負荷よなぁ。山道の部分はほとんど終えていることがせめてもの救いだった。

全員、500mlの炭酸飲料を購入する。さくっと飲みきる上別府。あんなに渇望してたのに、なかなか飲みきれない他3人。

缶を購入した西澤さん、ひとくち飲んだだけでしんどそう。ペットボトルタイプだった私は残りを次の休憩に取っておくことにする。

ここでとある男に悲劇が訪れていた。だが、まだ誰も知る由もない。


さてYAMAPの地図によると、ルートから逸れた、急な階段を少し上った先にトイレがあるらしい。大澤と西澤さんに先を目指しておいてもらうよう言い残し、比較的体力が残っている私と上別府がトイレを目指す。階段を上る。着かない。もっと階段を上る。着かない。もっともっと階段を上る。着かない。GPSによればもう着いてるはずだ。ここでようやく気付く。「マークが実際の地図とずれてるパターンじゃない!?」

そう、たまにYAMAPはそういうことがあるのだ。こないだの奥秩父でも水場マークとずれたところが水場だったりして、池町が大変な思いをしていたというのに。YAMAPは参考程度で、ちゃんとした地図などで確かめないと、と学習していたはずなのに。ああああぁぁぁかなり登ったのにぃぃぃぃ

長い長い階段を下りてルートに戻り、しばらく歩くとルート上にきれいなトイレがあった。ああああぁぁぁあああああぁぁぁやらかしたぁぁぁ


さてここからしばらく川沿いを歩く。標高差はそんなにないのだが、岩場やし、なんせ暗いし、水の音が近くて怖い。夜中に歩くとこじゃない。

ここで睡魔と闘い続ける私が先頭で歩くことに。睡魔と先頭の責任感を闘わせてこれ以上眠くならないようにするのだ。後ろ歩いててもこんな時間やと睡魔回復せんしね。我ながら素晴らしい作戦だ。


1:35 書物岩

このへんからアスファルトの道。先頭は他に譲る。ランニングシューズの大澤が「歩きやすくなった」と嬉しそう。

1:50 六丁峠 ここから緩やかな下り坂を下ると、嵐山の街へ出る。

嵐山。ライトアップされていて趣がある。

渡月橋。ルートなんです。渡るんです。

上別府
せっかくいい表情なのにぶれてごめんよ

嵐山の街を抜け、松尾山という最後の山を登る。男子勢の登るスピードが速い。なんでそんなに速いんですか。心肺能力の違いを見せつけられる。ううぅぅ下山で脚力で追いついてやるぅぅ

松尾山!
さぁ下りだ!テンション高かった。元気もあった。アドレナリンがでていたのだろう。あまり足の痛みも感じずにさくさく下りていく。
山を抜け、道路をしばらく歩くと…きた!!駅だ!!!!

4:19 上桂駅!!
うぉぉぉ京都トレイル踏破やりきったぁぁぁ
寄り道など勘案して、ここまでで84km強。やったったぞぉぉぉぉ
しばらく座り込んで休憩し、次なる目的地・伏見桃山駅へ向けてゆっくりと歩き出す。歩き出しがいちばん辛い。体中が痛みに悲鳴を上げるのだ。うぉぉぉぉ痛いぃぃぃ動きたくないぃぃぃ。しばらく歩き続けて慣れてくるとそれ以上痛みをあまり感じないのだが。100km歩けるかな。100km歩くためには二条城や京都駅へ寄り道しなければいけない。「伏見桃山駅と逆方向やんけ!」と西澤さん。そうなんです。なんかもう、完全一周さえできればいい気がしてきた。「いやいや、ここまで来たなら100kmやりましょうよ」と大澤。100kmになるようなルート考えてくれたもんな。ガッツあるなぁ。さすが漢・大澤。
駅で集合写真とるの忘れたので近くの駐車場でパシャリ。
お疲れ様!!!

始発はまだまだ先です
アイスが食べたいと大澤。コンビニに補給のために立ち寄る。それぞれ食べたいものを補給。大澤がアイスの前でずっとリュックをいじっている。どした?財布でもなくしたか?

外に出る他3人。大澤も外に出てリュックの中で何かを探しつづける。大澤、どした?
…え、財布がない!?まじで!?

中には、現金2万円、運転免許証、学生証、保険証、クレジットカード(定期券付ピタパ)、キャッシュカード、外国通貨(2スイスフラン)を入れていたらしい。大事なもの全部入れてたのか…。かなりテンパっている大澤。最後に使ったのは24時前に訪れた自販機。あそこから立ち去る際に置きざりにしまったのだろう…ああ…
すぐ近くに交番があったので、宿直の巡査さんに対応してもらうことに。説明やら手続きやらがんばる大澤。どうか無事に見つかりますように…!
私、上別府、西澤さんは外で座って待っていた。だが眠すぎて、体育座りのまま全員まどろんでしまっていた。大澤が手続きを終えて戻り、立ち上がろうとすると、睡魔が泥のように襲ってきた。

4:50。財布を失くし絶望している大澤。睡魔に襲われる私、上別府、西澤さん。極度の疲労と筋肉の痛み。それでも強く持つ、「一周したい、軌跡を繋げたい」という思い。もう取るべき道はひとつだった。
「最短経路で伏見桃山駅を目指そう」

ここからの10km強の道のりがいちばん過酷だった。整備されている道、明るくなってきた空、コンディションはいいはずなのに、なにしろ眠い。痛い。眠い。痛い。
歩いていても、睡魔が容赦なく襲ってくる。隣を歩く大澤に話しかけれ、完全にまどろんでいたことを自覚した。視界が狭くなり、脳内で目の前のものとは別の映像を描き、周りの音も聞こえづらい。「寝ながら歩く」ってこういうことか。橋を渡っているときなど、気付いたらふらふらと欄干に近づいていて、限界を超えていることを感じた。
あと少し…!!
なんとか全員で歩き続け、ついに…
7:40 伏見桃山駅 ゴール!!


京都「完全」一周トレイル達成!!

行動時間24時間。獲得標高4682m。歩行距離95km。
お疲れ様でした!!!後日強烈な筋肉痛に苦しみました!!
また何か挑戦したいな。しばらくお腹いっぱいやけど。

【財布の後日譚】
大澤「全部返ってきました。拾ってくださった千葉県の方に感謝です」
西澤さん「まじで良かったな 日本はいい国やな」
ほんとうによかった。拾ってくださった方、ありがとうございました。

読者のみなさま、読みにくいところもあったかと思いますが、備忘録に最後まで付き合ってくれてありがとうございました。

2021年4月1日木曜日

九州狩り

2021年3月14日から20日まで九州地方に遠征してきました。人生2回目の九州でテンション上がりまくり。

九州の百名山を効率的に巡ってしまおうというこの企画。

海から見る日の出。非日常感MAX(photo by Ray)
1枚目の写真がブログのアイコンになると分かったんでちょっと拘ってみた。

さて、恒例のメンバー紹介から行きます。
鈴子先輩、企画者様。
途中からどっかでキレるんじゃないかと気が気でなかったです。
上別府先輩。ゆるキャラ???先頭任命大臣。その魂はスティックパンと共に在り。


他、60期3名


フェリーで別府港についた。男部屋は同室ニキの寝言がうるさかったらしいが、寝起きの悪さの代償に得た熟睡っぷりのため気がつかなかった。
朝からレンタカー屋に行った。意外と車がちっちゃい。6人なら耐えなかったかも、て思った。

⦅初日⦆由布岳

小林いつものやつ


おひる、小林が生卵を吸っていた


野焼き直後でカステラ色の大地
こうして見ると、怖いかも?

⦅二日目⦆阿蘇山中岳

風が強かった(n回目)、ほんまに。
この日、最も強さを見せた一回井下。山岳部出身の差が光る。この先もタフネスの異名をほしいままにすることとなる。
あまりの強風に小林のテンションがボルテージを超え、突然プッシュアップを始めた、、、、

と思いきや飛ばされる恐怖にうずくまっていたそうだ。
麓に降りて阿蘇の肉を食らうBeppu先輩
結局阿蘇の中岳は諦めて下山、てんくらCは伊達じゃない。ので時間も余るし仕方なく?阿蘇牛のお店へ向かう。〜〜〜高かったです。
九州の観光地これしか思いつかなかったんです。井下、無口にしてしまいごめんなさい。

⦅三・四日目⦆九重連山
稜線が一番。
朝、テントに蛾が凍りついている。道理で寒い訳だ。
南国九州といえど暦はまだ啓蟄なのであった。
アホ顔入門
車を求め30分ほど歩いたご褒美に男衆でアイスを買う。下向くブームきてたっぽい。

下山すると上別府先輩のご家族が待機していた。家族と対面した瞬間に宮崎の方言に戻った先輩を4人で微笑ましく見ていた。

⦅五日目⦆祖母山

この日は小林の希望で熊本のスーパー銭湯とネットカフェが合体したようなところで夜を過ごした。翌朝のドライブがえぐ長なった。
小川を跨いで
登っていく
曇っていた
お馴染みポオズ
雲もいいなあ
ガスってて下みえん
梯子
頂上ついた
祖母山山頂   !!百名山!!
鈴子姐さんのジェットボイルにうっかりヨーグルト味の水を入れてしまった。
大阪から来たパーティーと話した。
やや稜線
ミニ洞窟はいってみた①
ミニ洞窟はいってみた②
ミニ洞窟はいってみた③
ミニ洞窟はいってみた④
下ってゆくの〜

下山すると上別府先輩のご家族が待機していた。家族と対面した瞬間に宮崎の方言に戻った先輩を4人で微笑ましく見ていた。
ママ別府様に宮崎の名産詰め合わせをいただきテンション上がる!!
latest集合写真。こちらもママ別府様に撮影していただく。
先輩と別れた4人はべっぷファミリーカーを追いつつ下山。山道の走行に慣れているのかすぐに見えなくなってしまった。流石っす。
最後に別府港。ドライバー小林が何を思ったか街宣車の脇に停めてしまう。
さよなら九州、またくる日まで。
(わたしは車を返していたらこの船に乗れなかったので想像です(嘘です、高校の同級生に会うために別行動で四国行きの船に乗ってました))

足掛け6日間にわたる長期企画でしたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

そして、このブログを読んでくれている新入生諸氏!!
まず受験お疲れ様、そして阪大合格おめでとう!!
さて、阪大探検部は七大学唯一の外国語学部を活かし活発な海外遠征を行っている。通訳としての活躍が可能な外国語学部はもちろんのこと、学部に関わらず当部は諸子を即戦力として求める!!
是非共に探検をしようではないか!!