どうも、こんにちは。マイネームイズ平、ハウアバウトユー?です。
7/15-7/17で登山者の憧れ、彼の鋭い穂先を持つ山。槍ヶ岳に行ってきました!
7/15。夕方部室に集まり、食料の買い出しを済ませればいざ出発です。
車内で大合唱
到着!野宿地を探す
朝、まだ眠い
朝6時、眠たい目を擦りながらどんどん登ります。今回は一日で2500M近く標高が高くなる、なかなかハードな道のりです。
めっちゃ笑顔やん
ファイト!!
ここで緊急事態発生。。。
ゆーじさん、最近のカンピロバクター感染で体力が落ちたのか。足がつってしまいます。
無念のリタイアとなってしまいました...
人みなそれぞれ。治療、お祈り、写真撮影。
お別れの大合唱
また会う日まで
ゆーじさんを槍平小屋に残し、あとの三人は山頂を目指します。
ところが、標高2200Mを過ぎた頃、ガスり始め、2500Mになると足場が岩と雪になり道が分からなくなる程視界が悪化しました。
雪で滑落すると死の危険すらある
疲れた?
一歩一歩、進む
ここで追い打ちをかけるように企画者平は左足が肉離れ。右足のみを推進力として進む。
更に、2800M付近からは強風と暴雨により状況はより悪化します。
写真なんて一枚も無いです。本当の真剣勝負。
山と、己の限界との闘いです。自らの生を強く実感しながら、進みます。
そして、ついに...山頂近く、槍ヶ岳山荘に到着!!
言葉に出来ない感動
あまりの天候の悪さと疲労でこの日の登頂は断念。テント泊の予定でしたが全く悩まずに小屋泊に変更し、体を休めます。
また、初めてお会いした方々とご飯を食べながら、楽しくお話しさせて頂けました!
楽しいね、幸せだね
気が付くと5時間近く経っていた...
時間が過ぎ去るのはあっという間です
とても充実した時間で、本当にありがとうございました。またお会いしたいです!!
翌日、早朝。悲願の登頂に挑戦します。
心晴れやかな出発
危険、慎重に
登頂!!!
今までで最も険しく厳しい登山でしたがその達成感、生の実感もまた一番でした!
最後に、登頂した日に誕生日を迎えたもとはせさんに!
Happy Birthday!!
2017年7月21日金曜日
八ヶ岳全縦走
こんにちは
僕は阪大の中で最も臭い工学部の中でもより腐っている応用理工学科で、さらに発酵した機械コースなので実験レポート風の構成で書きます。なんでかって?レポート書くことを強いられ過ぎて、ブログの書き方忘れたからです。あと文学部みたいな文才がないからです。こんな臭いブログを書くことを許してください。消臭のためにドラえもんを挟んどきます。長いの読みたくない人は概要だけ読んでください。
1.概要
過ぎし7月2回目の週末、ごーき、たけ、やまの3人は八ヶ岳全縦走をするために集まった.観音平からいくつものピークを乗り越えて蓼科山に辿り着き,下山するルートであった。カンピロバクターや,0.8掛けのコースタイム,(鼻から)多くの血を喪いながらもついに八ヶ岳全縦走をやりきったのであった.ついでに霧ヶ峰と美ヶ原(僕は美ヶ原登ってへんけど….)にも行ったのであった.そして帰阪したのは月曜の5:00だったのであった.
2.目的
八ヶ岳全縦走を一泊2日でこなす.
3.理論
理論なんか知らん!どっ根性でやり切ればええんや!!!!
4.方法
・持ち物
ファストパッキングされたザック
カンピロバクター(一週間ほど前にカンピロバクターを摂取するのが好ましい.)
カンピロバクターの薬(必須よね~.僕は忘れたけどな.)
お金(汗すごい書く奴はめっちちゃ水分を買い漁る羽目になる.)
・手順っぽい振り返り
(イ)募集
我こそはーー!!!八ヶ岳全縦走をするんだっっっ!!!!ってやつを数人集める.
(ロ)当日まで
(ハ)観音平まで
金曜の昼にお腹が痛くてカンピロって,病院行ったたけさん.もはや無理なのかって思った時「行きます」と連絡が来た.彼女の益荒女ぶりに涙が出そうになった.その後レンタカー借りてでえっちらほったら観音平まで.
(ニ)1日目
3時半登山開始という早々朝.まあよくあるけどね.カンピロのせいでお腹が痛いたけとやまは苦しみながら元気なごーきを追いかけ,なんとか編笠山に到着した.めっさ綺麗やけど先は長い.ここでお薬タイムをしたけどアホなやまはお薬忘れたのでたけさんから施しを受けた.カンピロってくれてありがとうたけ.
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図1 編笠山にて薬を探す |
山頂の広い硫黄岳登って,【爆裂火口】見たら,後はあったっけって感じの箕冠山,辛さのピーク根石岳,西天狗だけもあるんやでの東天狗岳,雷なり始めた中山ときての綺麗な高見石小屋に宿泊.
この辺りがほんまにめっちゃしんどかった.
なんか頭考えられへんくて思ったことをすぐに口に出してしまう.
変なことを口走ってしまったけど忘れることにした.そしてごーきはなんであんな元気なんや.益荒男かよっ.
なんか頭考えられへんくて思ったことをすぐに口に出してしまう.
図10 こんな感じよ |
高見石小屋のお兄ちゃんが気持ち良い人過ぎて,個室に泊まることができた.優しすぎる.晩御飯は3人で一つのコッヘルをつつくという戦後の惨めさが感じられる食事をした.小屋の食事などとらない.これも訓練である.
食事終えて部屋でお菓子ポリポイ食べて布団に入る.
図11 本心 |
食事終えて部屋でお菓子ポリポイ食べて布団に入る.
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図12 個室や!布団や!! |
図13 正論 |
(ホ)2日目
2時半起床.布団の力はすごい.疲れがすごいとれる.
2時半起床.布団の力はすごい.疲れがすごいとれる.
またもや3時に登山開始.眠いよー.ヘッデンつけての丸山,麦草峠超えての茶臼山へ.茶臼山の展望台はサイコーやった.枯れている縞枯山,展望ないんかいの雨池山,気持ち良い北横岳をクリアして,最後の山頂が岩々の蓼科山へ.
明らかに30分以上歩かされて,蓼科山荘に到着.蓼科山荘でアイスを見つけた僕たちは即決で購入した.山アイスは体に染み渡る.そういや山アイス同好会ってあったなー.山料理研究会を見習って活動してくれ.
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図15 茶臼山展望
蓼科山荘まであと30分と岩にかいてあった.あともうひと踏ん張りや.やった.
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図14 よくもだましたなー |
蓼科山頂で一生を終えることを考えたが,まだ多くの百名山を残している僕たちには下山を避けることできないので下山する.下山途中に事件が発生する.誰とは言わんが益荒女の鼻から第一次鼻噴火する.綺麗な赤い血でした.めっちゃ画像乗っけたいけど,血がついてるのでやめとく.ついでに彼女の尊厳を守らんといかんしな.
まだ歩くんですけどね.下山して女神湖という邪なやつを投げ込むとたてしまになりそうな湖へ行く途中に鼻が第二次鼻噴火する.僕は走り降りて,お土産屋さんの試食をしまくっていたので詳しくは知らん.
バス,電車,タクシーと乗り継いで観音平へ帰還した.
(ヘ)おまけ
なんやかんやあって霧ヶ峰へ.靴擦れのせいで靴履きたくない僕はごーきのビーサンを借りて登山をするが,登山道が石石のために四苦八苦.どうにかして登頂したが下山のときにビーサンを壊してしまった僕は登山道に怒りながら走って下山した.ほんまに痛かった.八ヶ岳よりもしんどい.ビーサン壊してごめんなさい.
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図19 霧ヶ峰ナイトハイク |
そしてえっちらほっちら美ヶ原まで.僕は不貞寝してたので登らへんかったが,2人は夜中の牛の鼻息にビビりながら行ったらしい.
そして第四次鼻噴火を起こす.鼻の毛細血管を鍛えてほしい.
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図20 もー |
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図21 美ヶ原ナイトハイク |
そして第四次鼻噴火を起こす.鼻の毛細血管を鍛えてほしい.
図22 またね |
5.結果
1日目
観音平→編笠山→権現岳→旭岳→赤岳→横岳→硫黄岳→箕冠山→根石岳→東天狗岳→中山→高見石小屋
2日目
高見石小屋→丸山→茶臼山→縞枯山→雨池山→北横岳→蓼科山→蓼科山七合目登山口
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図23 軌跡 |
八ヶ岳全縦走をすることができた.そして達成感は甚だ素晴らしいものであった.
7.考察
人間やればできるものである.8.参考文献
大塚剛毅(2017)「八ヶ岳ウルトラマラソン企画書」阪大探検部
藤子・F・不二雄(1969-1996)「ドラえもん全45巻」小学館
2017年7月19日水曜日
全休アルプス 槍ヶ岳
こんばんは。同じく文学部所属ながら先ほどのお二方とは違って、中山間地域におけるソーシャルキャピタルの構築について学んでいます人文地理学徒の大塚です。さて全休アルプス企画者である僕が無理やり文学的に行ってみましょう。
第8章暴風雨にもまれて-マグマ浸水-
泊地双六小屋テント場では前日より暴風雨にもまれつつ12時間。
喉の渇きのためだろう、僕が目覚めたのは朝の4時前だった。テントの中で目覚めると、いつも別の体に別の魂を無理やり詰め込まれてしまったような感じがする。やっとの思いで湿ったマットから起き上がり、コッヘルを取り出す。本当なら熱いコーヒーを流しこんで、熱いお湯でひげをそりたいところだが、スキムミルクを流し込んだフルグラしかなかった。
テントのベンチレーションからは白い空しか見えない。目を凝らすと雨粒がけだるそうに吹き付けている。音がなくなっているようだ。白く厚い何かが僕らを押しつぶす。テントを片付けるまでにざっと15分ばかりかかった。そして重くなったテントをマグマが背負い、僕は腕を組み、槍を隠す厚い雲が姿を変え、東のほうへ流れるのをじっと見ていた。
スキムミルクおじさんズがこちらに向かってくる。彼らはにこにこしながら手を挙げている。チーズクラッカーが口の中に残っている。慌てて喉の奥に流し込む。女は遅れて走ってくる。女の名前を思い出そうとしたが、思い出せない。鼻水を垂らしている。これからは鼻水と呼ぶことにしよう。おじさんズは僕らを心配しつつ激励してくれた。彼らに別れを告げる。わかるかい?さようならと。
第9章西鎌尾根を行く
マグマと鼻水を連れて緩やかな稜線を行く。相変わらず厚い雲はガスを垂れ流し視界を狭くする。次第に稜線は険しい岩稜へと変わっていく。槍ヶ岳はもうすぐそこなのかもしれない。電話のベルが鳴る。鼻水に電話がかかってきている。そんなことは気にもせず、登っていく。白いマル、矢印を頼りに岩稜を行く。鎖場を通過し、千丈沢乗越に到着。ここから僕らは本領発揮した。CT0.37で槍ヶ岳山荘へ。
「ラストォォォ」
「がんばれー」
「ヲラァ!!!!」
槍の穂先は見えている。
後ろを振り返ると鼻水がこちらを見ている。鼻水がでている。
ザックを山荘にデポり穂先へ向かう。鎖、梯子の連続。ザックを置いて安心な僕らはすいすいと登る。穂先は意外と広かった。ガスは取れていて白い空は相変わらずだが、視界はよくなっている。何もかもが見える。つまり、晴れていたのだ。前日から荒天に苛まれていたのにもかかわらず、穂先に到着すると天気は好転した。穂先は僕らを待っていたのかもしれない。ジェイもきっとそういいながらフライドポテトを上げてくれるだろう。
第10章 上高地へと下る
僕らのこの日の目的地は上高地の手前、徳澤園であった。最後のテント泊をして翌日上高地へと下る予定であった。しかし、僕らのテントは濡れている。寝袋でさえ湿っている。帰るしかない上高地まで。最終日にして歩行距離25㎞の行程である。CTを巻き続けながら歩き続ける。東鎌尾根の危険な岩場も、槍沢の大雪渓もスピードを緩めず下りていく。
気温は徐々に上がっていく。塩分が足りなくなる。横尾山荘を過ぎると林道歩きになる。放心状態で歩く。先頭の僕は仏に、鼻水は邪心に満ち溢れ文句を言いながら、マグマは欲望に打ちひしがれながら。やっとのことで徳澤園にたどり着く。本来の宿泊地である。ソフトクリームが有名らしい。5日ぶりに文明に触れる。洒落ている食堂。山にこもっていた身としては性に合わないが、とりあえずインスタ投稿した。さすがは生まれながらにして文明人である。ソフトクリームはうまい。
「ア゛アァ」
マグマはアブにかまれた。脇を必死に抑え苦悶の表情を浮かべている。苦悶。懊悩し、悶絶し、もがき、身をよじっている。僕と鼻水は笑っている。
あと2時間歩けばバスに乗れる。大阪行きのバスは空席があった。もはや歩きスマホができるようになってきた。それほど道が平坦である。僕はバスのチケットを予約し、マグマは右足の痛みに耐え、鼻水は鼻水が出なくなってきた。16時過ぎ、上高地バスターミナルに着く。登山口というより一般の観光地。槍ヶ岳登頂の達成感に比べると、どうも何も感じない。松本駅までのバスの切符を買い、いそいその乗り込む。
終章 松本の街
アルピコ交通バス。文明を一気に感じすぎて車酔いをしてしまう。駅で写真を撮ってもらった。街の人は冷たい。5日ぶりの風呂へ。菊の湯。おばちゃんはうって変わって優しい人。すっきりしてきなさいと。頭を洗い体を洗い。風呂上りまったり。
ネパール料理エベレストへ。カレーを食べ、松本バスターミナルへ。
僕は夜行バスの切符を買い、待合室のベンチに座っていた。鼻水はコンビニにミルクティーを忘れる。バスの入口には乗務員が一人。彼は僕に言った。
「4番のチャイナ」
「チャイナ?」
「4番のCさ。だから君はチャイナ」
4番のC席に座り、水を飲む。
あらゆるものは通り過ぎる。これだけ長い縦走なのに。終わってしまえば過去になるだけだ。忘れられないかこを積み上げていく。僕たちはそんな風にして山に登り続ける。
次はどこに登ろうか。
第8章暴風雨にもまれて-マグマ浸水-
泊地双六小屋テント場では前日より暴風雨にもまれつつ12時間。
喉の渇きのためだろう、僕が目覚めたのは朝の4時前だった。テントの中で目覚めると、いつも別の体に別の魂を無理やり詰め込まれてしまったような感じがする。やっとの思いで湿ったマットから起き上がり、コッヘルを取り出す。本当なら熱いコーヒーを流しこんで、熱いお湯でひげをそりたいところだが、スキムミルクを流し込んだフルグラしかなかった。
テントのベンチレーションからは白い空しか見えない。目を凝らすと雨粒がけだるそうに吹き付けている。音がなくなっているようだ。白く厚い何かが僕らを押しつぶす。テントを片付けるまでにざっと15分ばかりかかった。そして重くなったテントをマグマが背負い、僕は腕を組み、槍を隠す厚い雲が姿を変え、東のほうへ流れるのをじっと見ていた。
スキムミルクおじさんズがこちらに向かってくる。彼らはにこにこしながら手を挙げている。チーズクラッカーが口の中に残っている。慌てて喉の奥に流し込む。女は遅れて走ってくる。女の名前を思い出そうとしたが、思い出せない。鼻水を垂らしている。これからは鼻水と呼ぶことにしよう。おじさんズは僕らを心配しつつ激励してくれた。彼らに別れを告げる。わかるかい?さようならと。
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夢のある標識 |
第9章西鎌尾根を行く
マグマと鼻水を連れて緩やかな稜線を行く。相変わらず厚い雲はガスを垂れ流し視界を狭くする。次第に稜線は険しい岩稜へと変わっていく。槍ヶ岳はもうすぐそこなのかもしれない。電話のベルが鳴る。鼻水に電話がかかってきている。そんなことは気にもせず、登っていく。白いマル、矢印を頼りに岩稜を行く。鎖場を通過し、千丈沢乗越に到着。ここから僕らは本領発揮した。CT0.37で槍ヶ岳山荘へ。
「ラストォォォ」
「がんばれー」
「ヲラァ!!!!」
槍の穂先は見えている。
後ろを振り返ると鼻水がこちらを見ている。鼻水がでている。
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雪渓の先は |
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好転の兆し |
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ふみ跡も多い |
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一瞬穂先が見える |
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さて |
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スポ根中 |
ザックを山荘にデポり穂先へ向かう。鎖、梯子の連続。ザックを置いて安心な僕らはすいすいと登る。穂先は意外と広かった。ガスは取れていて白い空は相変わらずだが、視界はよくなっている。何もかもが見える。つまり、晴れていたのだ。前日から荒天に苛まれていたのにもかかわらず、穂先に到着すると天気は好転した。穂先は僕らを待っていたのかもしれない。ジェイもきっとそういいながらフライドポテトを上げてくれるだろう。
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ガスはなくなる |
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槍を食べる |
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槍は傾く |
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なぜ角刈りなのか |
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説明を追加 |
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第10章 上高地へと下る
僕らのこの日の目的地は上高地の手前、徳澤園であった。最後のテント泊をして翌日上高地へと下る予定であった。しかし、僕らのテントは濡れている。寝袋でさえ湿っている。帰るしかない上高地まで。最終日にして歩行距離25㎞の行程である。CTを巻き続けながら歩き続ける。東鎌尾根の危険な岩場も、槍沢の大雪渓もスピードを緩めず下りていく。
気温は徐々に上がっていく。塩分が足りなくなる。横尾山荘を過ぎると林道歩きになる。放心状態で歩く。先頭の僕は仏に、鼻水は邪心に満ち溢れ文句を言いながら、マグマは欲望に打ちひしがれながら。やっとのことで徳澤園にたどり着く。本来の宿泊地である。ソフトクリームが有名らしい。5日ぶりに文明に触れる。洒落ている食堂。山にこもっていた身としては性に合わないが、とりあえずインスタ投稿した。さすがは生まれながらにして文明人である。ソフトクリームはうまい。
「ア゛アァ」
マグマはアブにかまれた。脇を必死に抑え苦悶の表情を浮かべている。苦悶。懊悩し、悶絶し、もがき、身をよじっている。僕と鼻水は笑っている。
あと2時間歩けばバスに乗れる。大阪行きのバスは空席があった。もはや歩きスマホができるようになってきた。それほど道が平坦である。僕はバスのチケットを予約し、マグマは右足の痛みに耐え、鼻水は鼻水が出なくなってきた。16時過ぎ、上高地バスターミナルに着く。登山口というより一般の観光地。槍ヶ岳登頂の達成感に比べると、どうも何も感じない。松本駅までのバスの切符を買い、いそいその乗り込む。
終章 松本の街
アルピコ交通バス。文明を一気に感じすぎて車酔いをしてしまう。駅で写真を撮ってもらった。街の人は冷たい。5日ぶりの風呂へ。菊の湯。おばちゃんはうって変わって優しい人。すっきりしてきなさいと。頭を洗い体を洗い。風呂上りまったり。
ネパール料理エベレストへ。カレーを食べ、松本バスターミナルへ。
僕は夜行バスの切符を買い、待合室のベンチに座っていた。鼻水はコンビニにミルクティーを忘れる。バスの入口には乗務員が一人。彼は僕に言った。
「4番のチャイナ」
「チャイナ?」
「4番のCさ。だから君はチャイナ」
4番のC席に座り、水を飲む。
あらゆるものは通り過ぎる。これだけ長い縦走なのに。終わってしまえば過去になるだけだ。忘れられないかこを積み上げていく。僕たちはそんな風にして山に登り続ける。
次はどこに登ろうか。
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ハンサムおじさんがとってくれてた写真。twitterでいただきました。
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