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2022年3月28日月曜日

外岩フリークライミング(リード&トップロープ)

あと3時間で、春休みが残り3日となってしまう斎藤です。早すぎるわ4/1から授業あるとか。エイプリルフールの嘘であることを祈っています。

そういえば誤解した方もいるかもしれないので申し上げておきますが、霧氷企画の際、清川に「遅い」なんて言ってません。企画者であり、探検部で最も器が大きい(探検部番付2021より)彼は、霧氷の撮影を楽しむとともに、私たち参加者が楽しんでいるところを、あえて一歩後ろから、そっとフレームに収めてくれていたのです。だから彼にそんなことを言うわけがありません。いつもたくさんいい写真撮ってくれてありがとうね。


さてさて本題に入りましょう。3/24(木)に、烏帽子岩へフリークライミングに行ってきました。私が外岩に初めて行ったのは2020年3月。稜雲さん、初音と一緒に、当時のバイト先の知り合いにトップロープクライミングに連れて行ってもらいました。今回は当時のメンバーに小林を加え、4人で登ってきました。当時はバイト先の方々にずっとビレイをしてもらい、リードもほとんどしてもらった。だが、今回はなんと探検部員のみでの活動。成長ですねぇ、嬉しい。最近、積極的に大人に教えを乞うて外岩クライミングの修行をした甲斐があった。当時のブログ貼っときますね。

大阪大学探検部 ブログ: 外岩トップロープクライミング revenge (osaka-u-tanken.blogspot.com)

読み比べてみると面白いかも?しらんけど。


メンバーは

私の企画参加率No.1 初音

ボルダリング未経験 小林

頼れる57期 稜雲さん

企画者 斎藤(右)
最近ヘルメットとハーネス買いました

この4人でお送りします。

道場駅からゴルフ場に向かってしばらく進み、5分ほど山道を歩く

少し用語の説明をしておきますね。

参考にしたサイトはこちら(日和田山の岩場 - 2020年01月11日 [登山・山行記録] - ヤマレコ (yamareco.com))

・リードクライミング:ヌンチャクにロープをかけながら、自分の手で支点を確保しながら登っていく。自分で支点作りに責任をとらないといけない。

・トップロープクライミング:はあらかじめ命綱が終了点(ゴール地点)に懸かっている登り方。自分で支点を確保する必要はない。登っている途中、ビレイヤーに少し引っ張り上げてもらって登ることもできる。

・テンション:ロープがピンと張り、ビレイヤーに体重を支えてもらっている状態。「1テン」とは、ゴールするまでに1回テンションをかけてもらってからクリアした、ということ。

フリークライミングで使う略語

TR:トップロープ(でもわかりにくそうやしなるべく略さずに書いた)
OS:オンサイト(初見・無情報でリードでノーテンションで登る)
FL:フラッシュ(他人が登るのを見た後に初回リードでノーテンションで登る)
RP:レッドポイント(リードでノーテンションで登る)
WP:ホワイトポイント(TRでノーテンションで登る)
TO:トップアウト(何してもいいので終了点まで登る)
m:マスター(クイックドローをかけながら登る)

難易度は、数字が大きいほど難しい。5.10以上はアルファベットもついてさらに細かく難易度が分けられる。5.10a,5.10b,5.10c...の順に難しくなる。今回は5.7~5.10bに挑戦。

写真あんまないんで文字メインかも。まずは簡単なルートでウォーミングアップ。数字は難易度、その隣が課題名。()の中は挑戦者。概ねトライした順に、わかる範囲でレポート書きますね。


○5.7 まいるどセブン

リードで順番に挑戦した

(稜雲さん)「うわー濡れてるー」昨日雨でしたもんね。難なくRP。

(斎藤)フリークライミング初体験の小林にビレイしてもらった。アルパインに比べフリーはクライマーのフォール(落下)が多いため、アルパインのビレイとは勝手が異なる。1回目は何度かフォールしたクライマーを支える練習をしながら登ったのでTOになるのかな。小林にトップロープで挑戦してもらうために登った2回目はRP。

(初音)先週はWPやったけど、今回は難なくRP。

(小林)アルパインで難しいルートをリードで登っていたということで、初めリードで挑戦してもらうも、壁面にクライミングシューズを載せて体重を預けるのがかなり心もとなかったみたい。ごめんねいきなりびっくりさせたね。その後私がかけたトップロープでWP。凹凸がほとんどない壁に足を載せても、摩擦がかかって体重を預けられる感覚を体験してもらえたのではないだろうか。


ここからはペアを組んでロープ2本体制で活動!ロープ2本あるとめっちゃ便利やなぁぁぁ


○5.10b ジパング

(重松)(稜雲)5.8の馬耳東風をトライするつもりで、間違えてトライしちゃったらしい。2人とも結構上まで登ってた。2人ともナイスファイト!

○5.8 帰ってきた酔っ払い

トポ図(クライミングにおける地図のようなもの)曰く、
「お酒を、いやカンテラインをぐいぐいと登る楽しいルートだ」

この横壁(カンテライン)をぐいぐいと!

(斎藤)先週はRPしたけども、今日は岩が少し湿っていて、1ピン目から2ピン目までの間で3回ほど足がずるずる滑ってフォールしまった。悔しい。でもまぁ、図らずも小林のビレイのいい練習になったから、結果的にはよかったかな。何回も支えてくれてありがとう。そのあとはダイナミックな動きを存分に楽しみながらリードでTO。足場が全然なく、シューズで壁に思い切り摩擦をかけてなんとか体を支えながら登る、スリルがあって大好きな課題。トップロープ用支点作るのに時間とってごめんね。

(小林)トップロープで挑戦。レイバックやスメアなどボルダリングらしい動きが多く要求されるため苦戦していたが、3度目の正直でTO。ナイスファイト。体重移動のコツ、掴んでくれたかな。

(稜雲さん)トップロープで何回目かの挑戦でWP。

(初音)トップロープでTO。先週よりめっちゃいい動きしてた。

ナイスファイト!


○5.9 竹取物語

竹のようなボルト跡をホールドにして登る課題。ボルト跡を足場にするの、足が痛くなるからあんまやりたくない。でもそれ以外信頼できる足場がない。そんな課題である。2年前にもトライした課題。

(初音)核心部の竹部分が1回目はクリアできなかったものの、軽い身のこなしで2回目でRP!かっこよかった!

(稜雲さん)リードで2回トライするも、核心部が抜けきれず敗退。ブランクが効いているのかも。また次行きましょう!そして、2年前のリードでの身のこなしをまた見せてください!

(斎藤)初音の登りをしっかり観察させてもらった後、初音にアドバイスをいただきながらリードでトライ。しかし核心部でボルト跡の他にいい足場が見つからず、核心部取り付き地点であるテラス(足場がしっかりしている棚のような部分)にずるずると戻ってしまった。踏み込むの怖かったので、めっちゃ背伸びして終了点手前のピンにクイックドローを先にかけてみた。そうしたら支点が高いところにある安心感がすごくて、大きく体を動かし、ひょいっと終了点までいけた。RP。足場の見極めとシューズへの信頼が大事なことを痛感。

(小林)トップロープでトライするも、核心部の足場の頼りなさに敗退。ボルダリング未経験やと意味わからん課題よな笑


○5.10a 東方見聞録

(斎藤)リードでトライ。1ピン目までが遠かった。核心部までのアプローチも結構むずかしくて楽しかった。核心部が少しハングぎみで、ボルダリング要素が強い、ダイナミックな動きが要求された。ホールドは比較的しっかりしているので、レイバックでうまく体重移動させつつ、1つ1つ丁寧につなげていく。

高度と比例するように高まる緊張感。必死の思いで終了点手前のピンにクリップしたあとには、どっと手汗があふれた。たまらずテンション。ハングなので、傾斜が90°以上あり、いまいち休憩できない。岩が自分側に倒れてきているので圧迫感がすごい。

その後、2度も核心部を抜けかけるも2度ともフォール。最難関部を抜けた達成感と安心感を感じるのもつかの間、直後に焦燥感で手汗まみれになる。両手で体勢を保ちながら足の置き場所と重心が安定する場所を探すも、見つからないのだ。わからないうちにずるりと手が滑り落ちてしまった。核心部を登った先の岩が少し湿っていたからか、私の手汗がひどかったからか、それとも体勢をうまくとれなかったからか…めちゃめちゃ悔しい。腕が疲れてきたのでいったん敗退。初音、ビレイありがとう。

(初音)ひょいひょいと核心部手前まで取り付いていた、でもハングがやっぱり越えられず敗退。

(斎藤リベンジ)先ほど失敗した部分を再挑戦するも、やっぱり手が滑り、再びフォール。諦めて別課題のルートを利用しつつ、回り込んでトップロープを設置する。そのあと下からトップロープでTO。悔しい、もっと自分が上手だったら。もっとクライミングの経験があったら。もっともっと強いクライマーになりたい。次は絶対リードでクリアしてやる。

ぬおーん疲れたよーー
終了点からは街が見渡せた

エイトマンVar.に挑戦中の小林が見える、がんばれがんばれ

稜雲さんリードありがとうございます


○5.7 エイトマンVar.

2年前にもトライしてた課題。
当時のトポ図にはたしか5.8と書いてあったような。
どっちが正しい難易度なんだろう。

(小林)リードで挑戦。ゴール直前の急登がやっかいそうだった。頼りなさそうなホールドに体重預けるのが不安そうだったので、下から私と初音で「大丈夫!シューズを信じて!!」「立てる!!体重預けても大丈夫!!」と思い切りコールした。そのあと、勇気を出して踏み込み、強い心でTO。

いやボルダリング未経験でここまでできるのすごい。
初音もビレイありがとう。

またぜひ行こうね

一緒に岩に行ってくれたみなさんありがとうございました。自分たちで安全確保をしなければならない外岩は危険も多いですが、登山では味うことができない、スリルと達成感はたまらないですね。フリークライミングは、それぞれがお互いのことを応援しながら、助け合いながら楽しめるスポーツです。覚えることも多いけど、その分むっちゃ楽しいので、ぜひともクライミング人口増えてほしいな。

以下ギャラリーです。
腹ごなしタイム


帰ってきた酔っぱらい、登り方迷うよねぇ



スメア(ただの壁をホールドとして使う)が上手な初音さん


ラスト課題、ほんまにおつかれさま!




降ろしてもらうときも慎重に

長々と書いてしまいました。最後まで読んでくれた方ありがとうございます。途中で適当に飛ばしながら読んだ方もありがとうございます。新年度も探検部をどうぞよろしくお願いいたします。