全休アルプス縦走其の三
福元稜雲衛生旅団長
(衛生旅団ってなんだ?と思いながら任命された福元です。)
四日目
起床於薬師平幕営場。曇天。風弱し。
何を食べたかは忘れたが、朝ごはんをかき込む。
0608
行動開始。太郎平を経由して薬師沢まで一気に下る。良き塩梅で歩いていると前をゆく渡村陸軍元帥の腕から何かが落ちた。彼が大切にしていた数珠腕輪であった。「さようなら、今までありがとう」と彼が思ったかどうかは知らないが黒部の渓谷に消えて行った。
薬師沢小屋に到着し渡村陸軍元帥と大久保海軍元帥がシャリバテ休憩を要求し、瀬野空軍中将とともに先を急ぐ。薬師沢から雲の平の上りの途中で追い抜かされる。追い越されて言うのもなんだが、「激しい急登」と聞いていた割にはまあまあの登りであった。
阿拉斯加庭園、希臘庭園、亜力伯庭園を歩く頃には少しの晴れ間が見えていた。
1104
雲の平幕営場到着。特にすることも無く、散歩・Tシャツ購入・ヨガ・昼寝をした。山荘までの木道脇で雷鳥さんと遭遇するも、初日から多数目撃していたため感動は薄い。
夕食の支度をしていると雨が降り出す。
おやすみなさい。
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雲の平の雷鳥さん |
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雲の平Tシャツ |
五日目
起床於雲ノ平幕営場。
0615
行動開始。雨のそぼ降る中、祖父岳に登る。寒い。風が冷たい...
水晶岳に向かうが岩苔乗越にてデポする場所を間違えた。山頂直下水晶が露出していて、少しワクワクしたのは私だけだろうか。山頂は少し晴れ、雲の平方面を望むことができた。勢いそのままに鷲羽岳を登頂。歌うたいのお姉様方に出会う。
鷲羽岳から三俣山荘までの下りで雷鳥さんたちに出会う。毎度のこと感動がない。
三俣山荘から本日の寝床である双六山荘までは雪渓の残る巻道を使う。空軍中将以下元気がなく、三俣蓮華岳と双六岳は諦めた。(後日両山にリベンジを果たす)鷲羽岳から三俣山荘までの下りで雷鳥さんたちに出会う。毎度のこと感動がない。
1347
双六幕営場に到着。開放感があり居心地の良い幕営場だったが、夜まで雨が降り続いていた。
おやすみなさい。
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水晶岳 |
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鷲羽岳(先輩方に敬意を表して) |