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知床岬灯台直下にて 隊長及び部旗 |
〈参加者〉
工学部4回 坂部拓実隊長
外国語学部🇪🇸5回 大久保優人隊員
外国語学部🇪🇸5回 渡村真生隊員
文学部2回 大澤悠隊員
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コース |
かつて日本の海外線を遍く踏破し、地図を作成した伊能忠敬。そんな彼ですら、厳しい地形に阻まれ未踏破となった地があるのをご存知だろうか。それは北海道東部の知床半島。伊能図こと大日本沿海輿地全図で唯一形が曖昧になっている場所である。現代に至るまで人はおろか道さえない同地は、世界有数のヒグマ密集地帯となっている。海外遠征を阻まれた大阪大学探検部隊は、この度、部の総力を挙げて実力を測る企画として同地を選定した。
行程は2泊3日かけて、岬の中ほどに位置する道路の終端部より、岬の先端部である知床岬を目指し、往復するものであった。整地路であれば1日あれば十分である40kmに3日間をかけ、予備日を含め5日間の生活に求められる全ての荷物を持つ、文字通り無補給の探検である。最果てに相応しい厳しい地形が連続しており、自力でルートを決めつつ、潮位を読んで海を歩くこと、海岸の崖を横ばいに移動すること、海岸線より内陸に迂回しロープを用いた垂直移動をすること、などこれまでにない知識を活用した。二日目の昼過ぎに岬に到達した部員の報告からは、無人地帯をゆく厳しさと共に、入部して以降初めて探検らしい探検をしたという達成感が語られた。
以上から、知床岬踏破隊は、当部の部員たちが登山、洞窟、無人島などでこれまでに培ってきた探検技術の集大成が求められるものであったといえよう。また歴史上の人物と自分たちを結びつけたことで、その成果を部外の人々にも分かりやすく示すことが可能になった。
以上 受賞推薦時の文書より抜粋