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2018年12月4日火曜日

阪大筏 Vol.1

筏・・・・木材・竹などを並べて結び合わせ、水に浮かべる物。木材の運搬や舟の代わり       に用いる。(大辞泉)

とともに、探検部に属するものとして非常に典型的な分野でありながらもロマンを感じることは避けられない乗り物。 (大久保 2018)

11月5日、時間通り部室に集まったのは大塚剛毅さん、森脇、松橋、そして俺の四名。


 当初は台風で倒れた木を材料にして阪大内をキレイにする社会福祉企画だったわけだが、下見に行ったところ、重すぎた。自分らで勝手に処分してくれ。俺らは竹を使うから。


部室裏の竹を切る。今回使用した竹は計8本。まあまあ多い。


出口が来た。早く竹を切りなさい。
1本10mほどの竹を下見で見つけた中山池池畔、中山池南造船所に運ぶ。場所は秘密である。




今回の筏は正方形の枠の中に竹を敷き詰める作戦。成功するかは神と筏に詳しい人のみぞ知る。2mほどに竹をカットしていく。


田中裕士さん山本幸宏さんが藪の中から現れた。なぜ場所がばれたのか。秘密なのに。
道具は鋸2本、なた2本、斧1本、巨大な剪定鋏1本なので自然と暇な人が出てくる。4回生の皆さんが竹と看板の回収に向かってくれた。


言い忘れていたが、今回の筏の目的は中山池の真ん中になにか「シンボリックなもの」を設置すること。と部室で決まった。行き当たりばったりなのである。大塚(剛)さんの提案で彼らが以前製作したある看板を立てることになった。
申し訳ないが、俺はここにその内容を書く勇気がないので各自確認してほしい。ただ、非常にシンボリックであることだけはお伝えしておく。


骨組みをトラロープを3本に裂いたもので縛り付ける。トラロープは本当にコスパが良い。この時にはりょううんが来ていたと思う。


まず正方形の外枠を作る。丸い竹は滑るので切れ込みをいれて竹同士をはめ込みトラロープで固定する。さながら宮大工のようであった。



かくして枠を作ったところでちょうどお昼時。どこから現れたのか、大量の卵が(株)中山造船 中山池南造船所に運び込まれた。多分誰かが買ってきてくれたんだろう。玉子で腹を満たして製作を再開する。




この時偶然生まれたのが、今巷でブームを呼んでいるキャンプ用品「イロリリッジⅠ型」だ。名前の通り囲炉裏なのだが、なんと持ち運びが可能なのである。3本の竹を組み合わせることで抜群の安定性と剛性を備えている。また竹製のため比較的軽く、水に浮くため水没する心配もない。目下、筏に括り付ける運搬方法も開発中だ。(¥15,600+税)



話を戻そう。
枠ができればあとは中を敷き詰めるだけだ。ロープが足りなくなり、釣りの水くみバケツの紐をとってしまおうかと考えたが、心の中のもう一人の俺がさすがにまずいと言ってきたので我慢した。竹を枠の中に敷き詰めて2本のロープで枠に縛り付けた。溝も何もいれずにただ置くだけのこの愚行が後にどんな結果を生むのだろうか。


できた。ぽい!!すごく筏っぽい!!!

さあいくぞ。
現代のコンプライアンスを気にかけ、また、探検部としての常識をもってヘルメットとライフジャケットを装備する。処女航海の船頭はもちろん俺。企画者としての威厳をもった水色パンツで中山池に挑む。海パン、ゴーグル、水泳帽装備でやる気満々のゆうじさんは次に乗ってもらおう。






いざ出航!


ガラガラガラ!!!
沈!!




うまくおさまっているようにも見えなくもないがびしょびしょである。


筏を乗り捨て命からがら逃げかえる。


第二陣が看板をビート板代わりに筏の奪還を試みた。


見事なキックで筏のもとへ向かう。


いざ!!!
見よ、彼らの喜びにあふれた顔を





後に続く男たちが筏の残骸を次々と突き刺していく

 おかえりなさい。


 第一回阪大筏これにて閉幕。
次回は十二月八日
こうご期待。