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2012年8月26日日曜日

しまなみ海道サイクリング

夏休みもそろそろ半分。
「まだ」と感じるか、「もう」と感じるかでその人の夏休みの過ごし方がわかるような気がします。
自分は後者の方でありたいですね。

さて本題に入りましょうか。
先日しまなみ海道へサイクリングに行ってきました。
七月に募集をかけて参加者の少なさに泣きそうになりましたが、意地になって企画は続行、
参加者はなんと自分を含めて3人です。
夏休みの企画としては最少人数のものとなるでしょう<(`^´)>エッヘン

参加者は坂で驚異のスピードと体力をみせる例のK
それにそつなくついていく一回生A
バテて一人後方を走る企画者のI
以上の三人でした。

それでは時系列に沿って報告してみます。
写真の拙さには目をつぶっておいてください。


8月23日
前日に夜行バスに乗って新大阪駅から今治駅へ移動。
予定時間より1時間も早い6時に着いてしまったので、観光がてら今治城まで徒歩で見学へ。

















歴史小説ではおなじみの藤堂高虎が建てた、日本三大水城の一つです。
内堀と石垣、天守しか再建されていないので、少し小さく見えました。
少し急いで今治駅へ戻り、波止浜駅から歩いてレンタサイクルの拠点であるサンライズ糸山へ向かいます。

















ここのテラスからは来島海峡大橋が見えます。
この時点で若干の雨が降っており、土砂降りにならないか心配でしたが、結局二日の間豪雨には見舞われずに過ごせました。

手続きを終えてサイクリング開始。
ぐるぐるとループ橋を登りながら来島海峡大橋を走行します。
この橋は世界初の三連吊り橋で全長は約4キロもあるそうです。
途中の料金所近くにあるエレベーターを降りると、橋脚のある馬島へ行くこともできます。

















ここには歩行者か自転車、原付でしか降りることができません。
違う視点からの来島海峡大橋を楽しめます。

そして大島へ。
今回のサイクリングはしまなみ海道の推奨ルートを参考にしながら、途中の島々とその風景を満喫できるようなルートを通ろうと目論んでおりました。
結果としてはあまりのアップダウンの過酷さに体力がついていけず、何度も何度も妥協することとなりましたが、それは後のはなしです。

大島はもともと東回りで進行することに決めていました。
しかし、予想以上の峠道の連続に少なくとも企画者は音を上げ、大島の主要観光スポットである亀老山展望公園のヒルクライムは断念しました。
何せ標高307mのこの展望台、今までの100m台の峠とはレベルが違いすぎます。
見晴らしは最高だと聞いていただけに残念で仕方がありませんが、今度車を使ってでも行ってみます。


とはいえ道中の山と海、そして島々の景色はまさに絶景・・・と言いたい所ですが、登るのに必死でこんな写真しか撮っていません
道に迷ったり、ルートを間違えたり、脇道(はんぶん山道)からアプローチしたり、すっげー長い急坂を登ったりしているうちに宮窪港に到着。
そして進行方向とは逆に進んで村上水軍博物館に寄ってみました。

















休憩所として存分に活用させてもらい、次の島、伯方島へ向かいます。

















ちなみに、しまなみ海道の道々はサイクリングロードとして整備が行き届いて、橋に歩行者・自転車道を設置していたり、案内図、標識等の設備もしっかりと配置されています。

伯方島も東回りに一周する予定でしたが、時間の都合で最短ルートを通ることに。
途中の道の駅で伯方の名物、塩ラーメンと塩ソフトを食べました。
シンプルな味付けと塩分が体に浸透していくような感覚を味わえます。
昼休憩を兼ねてここでのんびりしていたのですが、ビーチを眺めていると他二名が泳ぎだしました、パンツ一丁で(゜д゜)
比較的大人しい面子だと思ったのですが、やはり探検部の子です。

道の駅で知り合ったおっちゃんから次の島にある「大漁」の話を聞いて、急ぎ大三島へと渡ります。
大三島は大山祇神社を有する「神の島」として知られています。しまなみ海道の島々では最も大きな島でありながら、推奨ルートでは5キロほどしか走らず、大山祇神社も通りません
それでは勿体無いということで、一度多々羅橋へ向かった後に中央を通って、南半分を一周することにしました。
多々羅大橋のすぐ側にあるキャンプ場で受付を済まして島西部へ。
途中に自転車専用道のようなものがあり、森の中を抜けていくいい感じの道でした。
ラストオーダーぎりぎりの14時半に「大漁」へ到着しましたが、残念ながら噂の380円の海鮮丼は品切れ、残念です。
大山祇神社をサクっと観光したあと、南半分一周を開始。
快適な平道と鬼畜な峠道を繰り返しながら、キャンプ場まで戻ります。
道中には3つの美術館があり、閉館時間が迫るなかアート巡りもしてみました。
この南半分一周ルートはしまなみ海道の魅力をギュッと圧縮したものだったような気もします。
暑さと日差しと峠道に体力を奪われ、疲れは半端なかったですが。
でも登り坂を登った先には下り道の爽快感がちゃんとあるので、疲れも相殺されます。

















なんやかんやで18時頃に多々羅キャンプ場に到着。
しかしここで唖然とする事件が発生します。
3型テントのフライシートが2型用のものだったのです。
チェックしなかった自分も悪いのですが、これにはビックリしました。
こんな感じに ヽ(´Д`;)ノ
幸い雨も降らなかったので、不格好なテントで寝るという事態だけで済みましたが。

多々羅温泉でゆっくりと疲れを癒し、近くのコンビニで食べ物や酒を買って、静かに海辺で呑みながら夜を過ごします。
疲れで酔いがまわるのも早く、何を話していたかあまり覚えていません。
21時ぐらいには爆睡していたような気がします。


8月24日
キャンプ場の朝は早い。
5時頃にはもうちびっ子たちが活動を始めていました。
彼らにとっては夏休みはもう終盤だということに気づきます。
あの頃に二ヶ月も休みがあれば何をしていたでしょうね(・ω・)

















朝食をとって、テントも解体して7時過ぎには出発。
コンビニで昨日のおっちゃんとまさかの再会。
紐なしで犬を引き連れている姿は格好良かったです。
朝日はとっくに昇っており、天気も終日晴れ間が続きました。
多々羅橋の途中には「鳴き龍」というものがあり、どうやら橋の主塔の共鳴を利用しているようで、たもとで手を叩くと音が駆け上がっていきました。

そして生口島へ到着。
海沿いの整備された南国のような道を走りながら、レモンで有名な瀬戸田を通ります。
少し時間が早かったので、商店街の店はほとんど閉まっていて、先に高根島へ向かいました。
高根島は生口島に隣接する島で、企画作成中に素掘りのトンネルの存在を聞いて寄ってみました。
西部を風に阻まれることもなく気持ちよく走り、北部の長い峠道を越え、東部でやっと例のトンネルにご対面です。

















岩山をくりぬいて作った感じがよくわかります。
トンネルのなかはひんやりとしていて快適でした。

再び高根大橋を渡り瀬戸田へ。
このころから企画者が失速して、ひとり離れていきます。迷惑かけました。
ド派手な「西の日光」耕三寺を外から見学をして、しおまち商店街で美味いタンドリーチキンやコロッケを食べながら休憩。
その近くにあった瀬戸田ドルチェは残念ながら閉まっていました。
瀬戸田での唯一の心残りです。

次の因島へ向かい生口橋を渡ります。
因島もまたまた東回りで走行する予定だったのですが、因島水軍スカイラインというしまなみ海道随一の難所は状況的に苦しかったので、西回りに変更しました。

















二日目は前日と違って街中を走ることが多くて、そこまで疲れることは少なかったのですが、逆に見るものも少なく、どんどん終点尾道に近づいていきます。

そして因島大橋へ。
因島大橋は上下二段構造で、自転車は下段を通ることになっていますが、柵などに囲まれて風景を楽しむことはできません。
そんなこんなで向島へ上陸。
向島はサクっと通過してしまいましたが、岩子島や高見山展望台など寄り道できる場所は色々あります。


当時視聴していた朝のNHKドラマ「てっぱん」にも登場する尾道渡船を利用して12時過ぎに尾道へ到達。
残念ながら、尾道と向島をつなぐ新尾道大橋は自転車での通行が難しいために断念。
背脂が浮かぶあっさりした醤油味の尾道ラーメンを堪能してから、尾道を観光します。
ロープウェーで千光寺公園に向かいます。
どうやら千光寺公園は恋人の聖地であるようですが、漢三人には全く縁のない場所でした(ノД`)
尾道の風景を楽しんだり、尾道市立美術館で昭和20年代の尾道の写真をみたり、石槌山とかいう鎖場を登ったり、千光寺を見物したり、猫の小路で猫と戯れたり、「てっぱん」のロケ地を探したりと「TARI TARI」してました。


























そして16時頃に高速バス乗り場である福山へ移動。
福山城を外からみて、プロデューサーと合流してアニメイトへ突入したりしていると出発の18時となり、大阪へと帰り、22時頃解散しました。


以上が活動報告です。
初めての企画ということもあり結構グダグダでしたが、何とか事故もなく終えることができました。
今回走行したしまなみ海道は推奨ルート70kmを通れば一日で走行できるものでした。
しかし、急ぎ足で通過するだけでは満喫したとは言い切れません。
じっくりと旅することもやはり大切だと思いますね。
なお走行した距離は150kmほど、通常の2倍以上走ってます\(^o^)/
文句なく参加してくれたKとAには感謝しております。

今回は参加者が大変少なかったですが、日程が良ければ参加してくれる人は増えますよね・・・
それを信じて涼しくなった秋ごろにサイクリング企画を立てたいと思います。

最後に
ありがとう、しまなみ海道!!