ページ

2018年7月11日水曜日

『長期縦走のすゝめシリーズ ー美容・服装編ー』

 


『長期縦走のすゝめシリーズ』第三弾、美容・服装編。
第55期渉外たけのが責任をもって執筆いたします。

定期テストで点数高いやつの「なんもしてないよ~」と同じぐらい、
女の子による「なんもしてないよ~」は全部うそ。

日常生活はともかく、長期縦走において「なんもしてない」はほんまにマズイ。

強烈な紫外線!!!!
膨大な運動量!!!!汗!!!!
お風呂に入れない!!!!
ビタミンの欠乏!!!!

私も数多く、「うわぁミスった〜」を繰り返しました。
そんな私の試行錯誤が、これからの探検部女子(まあ、男子も)の糧になることを祈って。
できるだけ恥もあられもなく、ガチで綴っていこうと思います。レッツゴー。




この日焼け具合はミスですよね、バイト先でしか褒められませんでした。
 

目次
1. 長期縦走における服装
2. 入浴代用グッズについて
3. 日焼け防止対策について
4. 山でのおすすめサプリメント
5. 買い物リスト


1,長期縦走における服装


服装について最終的に私が行き着いた答えがこちらです。




上の服

下の服

下着

・山小屋T(日数分
 

ジオライン L.W. ラウンドネックシャツ(日数分)
 

O.D.パーカ
 

ユニクロウルトラライトダウン

・コンバーチブル 1/2パンツ(1着)
 

半ズボン(1着)
 

タイツ(1枚)
 

靴下(日数分)

 

・ジオライン シェイプタンクトップ ウィズブラWomen's(日数分)

 

・百均パンツ(日数分)

日数分と表記しているが、三泊以上になれば3枚~4枚ほどで着まわせる。行程中に洗濯。干すことができる。

うしろに洗濯物が干してありますね。ズボンの干し方おかしくない?

                     
衣類は圧縮袋にいれてパッキング。圧縮袋はもう一枚余分に持ってきて、「きれいな衣服」と「汚い衣服」が決して混ざらないようにしておくことが大切。


(a)上の服について

Tシャツはもちろん乾きやすいもので。コットンとかNG。今まで集めてきた山小屋ティシャツを集結させましょう。

以下は使われることのなくなってしまった山Tシリーズです。



どこにいってしまったのでしょうね
 
ダサいのがいいよね、って言いながらも



で、日焼け防止のために、私は、アンダーとしてジオライン L.W. ラウンドネックシャツを着てます。腕の皮めくれてる勢に差をつけましょう。

もうジオラインはすごい。ほんとにすごい。自社商品褒めちぎります。
私が熱く語ってもいいのですが
手前味噌になるので、他人の褒めちぎっているブログを一応挙げておきます。


適度な保温力を持ち、素早く汗を吸水拡散して素肌を常に乾いた状態に保ちます。


(参考)
http://maccoblog.net/monbell-zioline/


この上に肌寒ければODパーカーを羽織ります。
ユニクロウルトラダウンは、防寒着として超優秀。フリースよりかさばらない。
気候も気温も変化が激しい山の中、防寒着は必ず持参しといたほうがいいです。

(b)下の服について

まあ下のズボンとかはぶっちゃけ好きにせーや。って感じなんですけど。
お勧めしたいのがコンバーチブル 1/2パンツ。

ひざ下部分をジッパーで着脱でき、ショートとロング、2種類のはき方が可能です。

ズボンってそんなに汗かかないし、汚れない、、と思いきや。
裾の部分だけ汚れたり、ぬれちゃったり。そんな時こいつは下半分切り離して使えるので便利!
傷跡にはアットノン

まあ、ストレッチ性の高いものなら下半身はなんでもいいんとちゃいますか?

靴下はきちんと日数分あるのが安心です。私は心配性なので1枚多めに持っていきます。
他と比べて乾きにくいし、雨で万が一ぬれたりするとほんとに不快。

乾かない靴下

(c)下着について

がんばって試行錯誤してきた部分なので、ぜひ参考にしてください。

ただーきくんとか、地黄くんとかも推定Bカップぐらいありそうなので(偏見)読んどいたほうがいいんちゃうかなあ。


・ブラジャーについて
×〈ワイヤーありタイプ〉
ブラジャーなんかなんでもいけるやろと思っているあなた。
ワイヤーブラは長期縦走ではやめとけ。

①締め付けられて苦しい。
②汗がワイヤー部分にたまる。
③重いザックが肩の紐部分に喰いこんでめっちゃ痛い。
④恥ずかしくて干せない。
⑤汗が染み込んで以後、普段用に使うのに憚られる。


△〈一般的なスポーツブラタイプ〉
元バスケ部として、スポーツブラへの信頼は厚かったものの、以下の観点から登山にはベストとはいえない。

①締め付けられる
②速乾性がないタイプが多い。
③干したらブラジャーやなって感じ。まあスポブラやしええか。


○ジオライン メッシュ フロントホック ソフトブラ
先に述べたとおり、ジオラインは最強。ただ、下着感は強め。


◎ジオライン シェイプタンクトップ ウィズブラ


一見キャミソールにみえることから、干していても違和感が無い。すぐ乾くし、蒸れない


但し、気をつけたいのは、「クーパー靭帯」について。
胸は「クーパーじん帯」という繊維組織が脂肪と乳腺を皮膚や筋肉につなぎとめる吊りケーブルのような役割をすることでバストの下垂を防ぎ形状を保っています。何も着けずに運動するとバストの揺れによってクーパーじん帯が傷つき胸が垂れる原因になります。

クーパー靭帯は、一度切れたり、伸びたりしてしまうと戻りません!!
揺れの激しいスポーツを行う場合、(トレラン、下山で走る可能性がある登山)では固定性の高いスポーツブラを必ずつけましょう。ジオライン商品には固定性はなく、おっぱいの揺れ(≒クーパー靭帯の損傷)に繋がります。

長期縦走のときは下山は走らんことを前提としてます。走るときはスポブラを着用しておこう。おっぱいは大事。



・パンツについて
これに関してはまだ試行錯誤途中である。女の子として、パンツってさすがに干せへん。
私は百均パンツを日数分買って、使い捨ててます。(毎度ODガべッジバッグにごみとともにINしてる。この告白もどうかと思う)

パンツ見せても恥ずかしくないならば、ジオラインのパンツを使ってください。


以上、衣服において最も重視したいのは、【速乾性】であるといえる。
着心地においても(汗冷えしない)、衛生面においても(干しやすい)、速乾性があればなんとかなる!

とりあえず、服装に関しては「ジオラインいいよ!」と『クーパー靭帯についての知識』ぐらいしか言えへん。


2.入浴代用グッズについて
長期縦走、お風呂が入れない壁、を乗り越えなくてはなりません。
こういうお風呂が入れるときもある。

お風呂の代用として持っているのがこの四点。
①シャンプースプレーミニボトル
②ボディシート
③ソークアップタオル
④化粧水スプレー

①シャンプースプレーミニボトル
洗えないときに使うシャンプーというものが世の中にはありまして。



これを百均の詰め替え用スプレーボトルに入れなおしてコンパクトに。
ちょっとした消臭にも使えて便利です。
②ボディシート

体を拭きます。必須。お気に入りはBan。シートが分厚いのがいい。毛穴と汗腺がつまるから、ノンパウダーのほうがいいって保健の先生が言ってた。

③ソークアップタオル
 
何度でも、繰り返して使えるうえ、コンパクト。縦走のタオル問題はこれで解決。

④化粧水
日焼けして皮めくれた〜うはは〜って言うてる場合じゃないんですよ、男性陣も。
肌に負担をかけないためにも保湿は大事。
どうせ、爪とかずっと汚いし、スプレータイプで直接かけとこう。手に出すタイプは躊躇してしまう。
これも百均の詰め替えミストボトルに入れ直して軽量化。

以上、四点をジップロックの中に入れて、寝袋と一緒にアクアベルパックの中に。

そういえば、絶対濡らしたくない寝袋はアクアベルパックに入れるのがおすすめ。
就寝・入浴グッズをまとめておくと、スパッと寝る準備が捗ります。


3.日焼け防止対策について

まだまだ試行錯誤中ですが、

私は日焼け止めクリーム⇒日焼け止めスプレーの2本使いを始めました。
種類の違うタイプを重ねづけすることで、徹底的に紫外線をブロックします。

でも、何を使うかというより、〈こまめに塗りなおせるか〉が問題。どれだけすぐ出せる位置に日焼け止めがあるかが重要になります。(「すぐ取り出せるか選手権」でなんなら私は水と携帯と日焼け止めが並ぶ)


4.山でのおすすめサプリメント

あくまで補強的なものとしてとってるのは、鉄分サプリとビタミン群。
おすすめしたいのは鉄分サプリ。小粒レーズンだけじゃ不安やし。めっちゃ鼻血出た時、これ飲んで安心させてました。鉄分大事。あと、山に行くと肌荒れしがちなのでこれも飲んでます。
まあ、気休めですけどね



5.買い物リスト

ごちゃごちゃしてきちゃいましたね。長期縦走のために買い足す物整理して最後にします。



【モンベル】

ODガベッジバッグ(ゴミ入れ)

◎ジオラインLWラウンドネックシャツ(アンダーシャツ)

◎ソークアップタオル

◎アクアベルパック

○ジオラインシェイプタンクトップウィズブラ

【百均】

◎圧縮袋L2

◎詰め替えミストボトル2

○ジップロック

○パンツ(日数分)

【薬局】

◎洗い流さないシャンプー

◎ボディーシート

◎ソイジョイ・アミノバイタル・一本満足など

◎日焼け止め

○化粧水

〇サプリメント

 

【好日山荘】

AF食品

 


さて、55期による、『長期縦走のすゝめ』シリーズもこれにて終わりです。ここまで読んでくれてありがとう。
シリーズ第四弾、第五弾の執筆は、これを読んで長期縦走にチャレンジした後の君たちに任せました。

「ごーきさんああ言うてたけど、ウイダーはおいしいもん」とか「下山で山にフィットする方法について」とか、「パンツ問題解決策見つけました!」とか、あーだこーだいろいろ言いながら、自分の長期縦走でのスタイルを確立させてほしい。それで一緒に共有し合おう。なんだかんだ、準備の段階で一緒にワクワクできるような仲間がいること自体が素敵なことだと思います。

後輩たちがそんな仲間になってくれるかもしれない、今の状況がとてもとても嬉しくて執筆も捗りました。引退しても、山行こう!誘ってください!

それでは第三弾終了です。いってらっしゃい、いってきます!




かわいい後輩とマグマのはじける笑顔で〆
出演
GRTTと四女とセノカナツノタダーキ
             


2018年7月10日火曜日

シリーズ『長期縦走のすゝめー山にフィット編ー』

シリーズ『長期縦走のすゝめ』第二弾、山にフィット編。

第55期筋肉大臣マグマ大塚が山にフィット編の不要さに思いをはせながら責任を持って執筆します。

「山にフィットする」という耳慣れない言葉。『日本国語大辞典』によると、「山にフィットする」には①登山と真摯に向き合い、樹林帯急登さえ心地良くこなすこと②登山を通して自己存在の矮小さに気づき、自身を自然の摂理の中に位置づけられること、の二つの意味がある。当然、縦走登山を試みる者には「山にフィットする」ことが求められる。今回は計画段階から登山後に至るまでの、「山にフィットする」方法をお伝えします。

目次
1、参加前のフィット
2、登山口に至るまでのフィット
3、登山中のフィット
4、企画後のフィット


1、参加前のフィット
様々な活動を行う探検部だが、ともすれば「自分では企画をたてず誰かの企画に参加するだけ」の受動的な状態に陥りやすいのは一つの事実。例え一参加者であろうと主体的に参加することが、後々のフィットにつながる。ここでは企画前のフィット方法を紹介します。

a.ルート、地点名を覚える
 一見当たり前の行為だが、当たり前のことをできない人間を僕は数多く見てきた。(自身含む)せっかく企画書を作ってもらったのだから、ルートくらいはしっかり覚えよう。またルートを覚えておくことで、滑落や道迷いなどではぐれ、遭難してしまった場合でも、自分の位置の特定に役立つ。(と思う。遭難したことないので分からない)「山をナメない」心意気を常に持つことが大切です。
 次に地点名についてだが、難読の山名、地点名は非常に多い。例えば、あなたは次に挙げる山の名前をいくつ読むことができるだろうか。

光岳
飯豊山
巻機山
皇海山
武尊山
四阿山


 正解は、上から「てかりだけ」「いいでさん」「まきはたやま」「すかいさん」「ほたかやま」「あずまやさん」。登山者ならば「とりあえず百名山に登ってみたい!」と思う方は少なくないと思うが、上の6つは全て百名山。有名な山でさえ難読であることが分かっていただけただろう。ではなぜ難読山名、地点名を覚えることがフィットにつながるのか。これは単純に楽しいからだ。難読地名を読んで、読めない人間にマウントをとる。このマウンティングが、あなたを「おれ、なかなか登山やってるな」という気分へ誘い、フィット指数を高めてくれるのである。今現在も、ぼくは画面の向こうで山の名前を読めず苦悶の表情を浮かべるあなたに対して優越感に浸り、週末の後立山連峰縦走に向けての気分を高めている。

b.深田久弥『日本百名山』や、登山雑誌を読む 
 登ってみたくなりがちな百名山だが、これは登山家で作家の深田久弥が彼の主観と偏見で‘64年に『日本百名山』で選定したもの。探検部では百名山に登る企画がたちがちだが、深田の『日本百名山』には当然百の山の歴史や深田の所感が記されており、ここでも知識マウントの材料を得ることができる。

750円(税別)
僕は目次にずらっと並ぶ百名山に、斜線を引いて自分の登った山をカウントしている。
さすがは昭和の文豪だけあって、文章もまあまあ上手いので購入すべきだ。
 つぎに登山雑誌についてだが、『山と渓谷』『ワンダーフォーゲル』『PEAKS』『岳人』など様々あるので、色々試してみよう。長期縦走となれば日本で思いつくのは当然日本アルプスだが、『夏山JOY 2018』ワンダーフォーゲル7月号増刊などは、アルプスのメインルート情報が広く浅く載っている。

1111円(税別)
企画で登る山の周辺の山も把握しておくことが、稜線でのフィットにつながり、山座同定にも役立つ。『日本百名山』とは違い、大判の写真で山への気持ちを高ぶらせてくれる点でも登山雑誌は高評価。実際ぼくもこの頃は、『夏山JOY 2017』の鹿島槍や針ノ木のページばかり読んでいる。


2、登山口に至るまでのフィット
 企画登山ではレンタカーで目的地に向かうことが多い。ここでは阪大から登山直前に至るまでのフィット方法をお伝えします。

a.車内でのフィット
 若いんだから大騒ぎすべき。itunesやspotifyで好きな音楽をダウンロードし、車内でブチアガろう。ブチアガるといえば当然ノリノリのナンバー。僕はクイーンのDONT STOP ME NOW を、車内で五回は流し、髪が長く髭のないフレディになりきることでボルテージを高めている。(dont stop me dont stop meの部分のヘイヘイヘエェイ!!アァイライキイッ!!ハバグッターイグッターイゥゥムなど、随所でフレディを降霊させる)

フレディが降りているユウジ

また、車内でのブチアガり具合が登山前夜の睡眠にもつながる。車内で積極的に疲労することが、入眠難度をさげるのだ。
予定睡眠時間が三時間を切る場合は車内でも睡眠を


b.入眠場所でのフィット
 企画では登山口の駐車場や、近辺の道の駅、サービスエリアでの睡眠を余儀なくされる。実際、「山にフィットする」ためにはこれが最も重要で、「山にフィット編」の執筆内容もぶっちゃけこの項のみで良いと思われるくらいである。

野宿を楽しもう
とは言うものの特に言うこともない。ただひたすら真摯に、睡眠と向き合う。

これはあまり眠れなかったせのかな。かわいい。


3、登山中のフィット
 「山にフィットする」の本懐である登山中のフィット。ここでのフィット具合が縦走の楽しさを左右する。

a.樹林帯でのフィット
 縦走登山と言えばやはり森林限界を超えた稜線での展望だが、樹林帯でのフィット指数はそのまま稜線でのフィット指数につながる。そして樹林帯急登をフィットしながら乗り切るには「コツコツ登る」ことが最重要である。ここで、普段よりも速いペースで「もうすぐ稜線かなあ」と常に思いながら急登を登ることを余儀なくされた昨年の谷川岳でのマグマ大塚と、普段よりも少し遅いペースで「コツコツ」急登を登った今年の谷川岳でのマグマ大塚の表情を見比べてみよう。

去年。疲れの色。もみあげも枝分かれしている。
今年。余裕。
当然、班で登るのであれば最も体力がない人間のペースに合わせて登山は行われるべきだ。さらに「コツコツ」の神髄はペースの速い遅いにとどまらない。「もうすぐ稜線かなあ」という期待をできるだけ最小化しつつ、ただ目の前の斜面に一歩一歩足を踏み入れていくことこそ、「コツコツ」だ。コツコツ教では歩を進めつつ、自己の内部と対話し、真の解脱への到達を目指している。ひたすら登ることに集中すると、自然にあなたは山にフィットし、樹林帯急登をいとも簡単にこなすことができる。

b.稜線でのフィット
ええなあ

はよ山行きたい

ええやん
晴れてたらバチバチにフィットする。山座同定がたのしい。雨ならかわいそうに。

c.テン場でのフィット
 みんなで飯つくったりすると楽しいので自然にフィットする。睡眠時間は重要。二泊以上の縦走となると毎日10時間は眠りたいところ。10時間寝ても眠気は感じるが、ショートスリーパーでもない限り短時間睡眠は翌日のパフォーマンスに一番響く。

このようにやや臭い場合もあるが、できるだけ早急に寝る


d.樹林帯下山でのフィット
 正直ぼくは下山でフィットしたことがないので何も書けない。ちょっと速いペースで降りると楽しかったりするらしい。

e.雨天時のフィット
 雨天時のフィットは不可能に近い。青空の下ひろがる山々こそ至高であり、真っ白で何も見えないなか雨に打たれ歩を進めるのは拷問といって過言ではない。しかし、そうした状況をポジティブに捉えなおすことが肝要である。「山にフィットする」とは、自然の摂理の中に矮小な自己を位置させる行為である。様々な自然、青空だけでなく、厳しい自然の中に自らを置くことこそ、本質的なフィットを追求できる絶好の機会だ。眼前で起こることをあるがまま受け入れ、自身の位置づけを再確認するのである。


4、企画後のフィット
 下山後は温泉と飯を楽しみ車に揺られて帰阪する。家につけば即座に入眠し、翌日には山の上での日々を思い出し、必要に応じて用具をケアし、次の山の計画を練る。この繰り返しが、あなたをますます山にフィットさせてくれるだろう。


次回、長期縦走のすゝめー美容・服装編ーをお送りします。

出演
ゴウキ大塚、マグマ大塚、竹野、田中、山本、内堀、大夢、大久保、セアカツノタダーキ

シリーズ『長期縦走のすゝめー食糧計画編ー』


「長期縦走のすゝめ」シリーズの第一弾、食糧計画編。

第55期部長大塚剛毅が責任を以って執筆いたします。
夏山シーズンが到来、皆さん縦走の予定が迫ってきて不安なことがたくさんあるのではないでしょうか。その不安を少しでも払拭しようと始まったのがこのシリーズです。

目次
1.日帰り登山との違いは
2.有用な行動食
3.おススメ山ごはん
4.便利グッズ
5.僕の山ご飯の変遷
6.お得情報


1.日帰り登山との違いは?
縦走登山は重量にとても気を遣うものです。1gでも軽くカロリーの高いものを行動食として選ぶべきであり、さらには包装紙などのごみを出さないということも重要になってきます。
また簡単に補給できるということもまた重要です。縦走登山においてテント場に到着するころにはヘトヘト。すぐ寝たいところですが。

食糧計画の例(携帯では右半分が切れます) 4泊5日北アルプス縦走企画書より抜粋 謎の用語はのちに明らかになります。
7/13(Thu)
朝飯@富山駅
昼食@一の越
夕食@五色が原
7/14(Fri)
朝飯@五色が原
昼食@薬師岳
夕食@薬師峠

コンビニで購入
おにぎり
AF,アルファ米雑炊

FG
AF
AF,アルファ米雑炊
7/15(Sat)
朝飯@薬師峠
昼食@雲ノ平
夕食@雲ノ平
7/16(Sun)
朝食@雲ノ平
昼食@三俣△
夕食@双六△

FG
AF
石狩鍋2600円

FG
喫茶メニュー
AF,アルファ米雑炊
7/17(Mon)
朝食@双六△
昼食@槍沢△
夕飯@徳澤園
7/18(Tue)
朝飯@徳澤園
昼食@予備
夕食@予備

FG
AF
みちくさ食堂

AF
AF
アルファ米雑炊


上記のようにいつ何を食べるのか書き出し、+アルファ2食から3食分の食料を持っていこう(行動食は1食に入らない。)

2.有用な行動食
a.SOYJOY 大塚製薬 100円程度 @ドラッグストア
 トップバッターはもちろんSOYJOY。程よいしっとり感があり、ザックの中でボロボロにならない点、最高の行動食である。

包装紙はすべて剥いで、ジップロックに入れておけばごみが出ないし、スピーディーに食べられる。山行中小腹がすいたらモグモグ食べられる。チョコ味が一番うまい。
クリスピーはぼろぼろになる

b.一本満足バー アサヒ食品 100円程度 @ドラッグストア
 次いで一本満足。食べ応えがあって満足感はあるが、高温に弱い。溶ける。高地の縦走なら問題はない。
タルト地はボロボロになる

c.カルパス 100円程度 @スーパー
 太いカルパス、小さいカルパスどちらも有用だ。長期縦走で補給できないのが動物性タンパク質である。これはアミノ酸なるんだったと思う。そのままで良し、焼いてよし、コンソメ顆粒と一緒にスープにしてもいい。小屋でビール買ってきたときのつまみにもなる。
トップバリュのピリ辛カルパスが僕のお気に入りだ。


トップバリュは皮をむかなくていいのもGood


d.小粒レーズン 高い スーパー
 これを書かないとマグマに指摘されそうだ。彼は百均ボトルに小粒レーズンを詰め、カリウムだの鉄分だの言いながら差し出しくれる。マグマ(2018)によれば、カリウム不足は足がつる主要因の一つであるらしい。喜んでいつも食べているが、高いから僕は買っていかない。ナッツボトルに入れるのもいいけど、ナッツも高いし僕は廃止した。

e.練乳 198円 スーパー
 うまい。直飲み。こんな贅沢できるのは山だけだ。

f.塩分チャージ 
 通称エンチャ。個包装から出してジップロックに入れていく。休憩時には水分とともにエンチャを投入。山ではスポドリが手に入らないし、粉スポドリで容器を汚したくもない。

g.アミノバイタルゼリー 100円から @ドラッグストア
 真打登場。アミノバイタルは世界が変わる。登山は明らかにスポーツで、サッカーやバスケといった球技に比べて運動強度は高い。ここで必要となってくるのは運動のエネルギー源としてのアミノ酸だ。アミノ酸は基本的にたんぱく質を摂取することで得られるものだが、それでは補給してからアミノ酸に至るまで数時間かかってしまう。で、アミノバイタルならその時間を省くことができるというお話。しかもウィダーに比べて安い。









[閑話休題]
あんまりお勧めしない食材
・ウィダーinゼリー 森永製菓
 圧倒的宣伝力のおかげで、日本一有名なゼリー飲料である。カロリー補給に関しては何も言うことはないが、アミノ酸が入っていない。あくまで日常生活における補給手段に過ぎないと筆者は考えている。

・カロリーメイト 大塚製薬
 これも行動食として定番である。定番はいいけれど、何も考えずにそれを選ぶのはよくない。物事にはあうあわないがあるのだ。なにせ崩れるので、山には向いていない。

・缶詰
 味が濃くて縦走中に食べると幸せになれるのだが、ごみがめんどくさい。焼き鳥缶はよくお世話になっていた。

・パン
 潰れるわ、パサパサで食べにくいわ。おすすめはしない。黒糖パンとか特になし。

3.おススメ山ご飯
アルファ米雑炊 @登山用品店
 登山用品店で販売しているアルファ米にアマノフーズのフリーズドライスープや丼ぶり(親子丼や牛とじ丼)を投入し、一緒くたに多めのお湯で戻すアルファ米雑炊。食器も汚れずペロリと食べられる。(説明下手でよくわからんな)200g大盛茶碗2杯分がめちゃくちゃ満足できる。


FG(フルーツグラノーラ) @スーパー
 3,4人の長期縦走で重宝するのが、FG。大袋を持って行って、牛乳代わりに粉ミルク(いわゆる脱脂粉乳)を用いる。朝のテント内で配給さながらFG大臣が各コッフェルにFGを投入し、前日の晩にシェイクして枕元に置いてあった粉ミルクを注ぐ。甘くしたければ、前述した練乳トッピング。この朝食にすれば時間を短縮でき、起床後30分で出発可能だ。

・スープパスタ
 フリーズドライのスープでパスタをゆでる。グルテン感は否めないが、一緒くたに煮るだけなのでお手軽。グルテン感は否めない(二度目)。


畑のカレー アマノフーズ(AF) @登山用品店
 とにかくフリーズドライで一番うまい。


牛とじ丼 アマノフーズ(AF) @登山用品店
 これは2番目にうまい。
4.便利グッズ
ODガベッジバッグ @登山用品店
自社製品の宣伝になってしまうが、こいつは有用だ。においのあるごみ、液体のついたごみ、それらの心配はこいつがあれば不要だ。簡単に言えば防水袋である。とにかく汚いものはこいつに入れておけば安心さ。 モンベルとしては、使用済みの携帯トイレを入れておくために開発された商品。
ウェットティッシュ 除菌のを推奨
 コッフェルを拭うのも、顔や体を拭くのもこの一枚ですっきり。これさえあれば、ギャッツビーを別で持っていく必要はさらさらない。

マイ箸、フォークスプーン @百円ショップ
 百均にあるこれ。毎度割りばしを使うとごみが増えてうっとおしい。弱点は熱。コッフェルでカルパスを焼いていたら溶けだした。


5.僕の山ご飯の変遷
 ここでは僕の山ご飯がどのように軽量化効率化の方向へ向かっていったかを写真で振り返る。
2016年11月鳳凰小屋テント場にて
軽量化など考えたこともなかったころ。豚肉をパックごと持ってきている点、
なんも考えていないことがわかる。

2018年2月赤岳鉱泉にて
同じくキムチ鍋をしたが、散らかってないのを見ると軽量化とキムチ鍋を両立している。



2017年5月比良全山縦走
パンや缶詰が多いのが見て取れる。結局この山行ではパンは食べなかった。
2017年9月幌尻岳ポロシリ山荘にて
シンプルな食事になっているのが見て取れるだろう。これぞアルファ米雑炊の最大のメリットだ。
カルパスも転がっている様子が見て取れる。若い登山者とわかるとおっちゃんらはお酒をくれるときが多い。
そんな時カルパスがあるとなお盛り上がるだろう。


2017年7月北アルプス4泊5日縦走
右手にあるのが一本満足バー。このように包装紙をすべて取っ払いジップロックに入れる。
ジップロックが空になれば、コッフェルをぬぐったり、体をふいたウェットティッシュのごみを密閉できる。
フリーズドライの食品もすべてジップロックに。ジップロックに入れるときの注意点だが、必要な水の量や感性時間などを書き込んでおかないと、料理がうまくいかない。
硫黄岳山荘 野菜ゴロゴロカレー

雲ノ平山荘にて石狩鍋 お代わり自由だが、お代わり制止おじさんには気を付けよう。
 これだけ食材について述べてきたが、長期縦走の中日には行動時間4時間程度のゆったりDAYを設定し、まだ誰もいないテント場に10時からゴロゴロ時間をつぶすのも一興である。電波の通じない山奥のテント場で1日だらだらするなんて贅沢な!!
そんな日の夜ご飯は小屋の飯を食べるのも体力に加え気力の回復に大きくつながるだろう。
食べ放題がある小屋(例えば五竜山荘ならカレー食べ放題)で食べまくるのもいいが、後輩女子は食べ過ぎて動けなくなってた。適度に。

6.お得情報
・好日山荘の食品15%引きセール
 山用のフリーズドライは高くてかなわんあなたへ。現在、好日山荘では食品が15%引きに。弊社(モンベル)は定価販売ですが、好日さんやるなぁと感心しています。品ぞろえも抜群。 グランフロント大阪北館にございます。
 ・モンベルALBi大阪駅店
 山用品と言ったら何でもそろうモンベルへ。あんまりみんな知らないけれど、山帰りに立ち寄る温泉などメンバーズカードを見せれば割引になる制度もある。山に行くときはカードを忘れずに。




さいごに

ここまで読んでくれてありがとうございます。そんなあなたはもう山にのめりこんじゃっている。さぁどんどん出かけよう。長期縦走できるのは学生のうちだけだ。
重い辛いといいつつも、景色を見れば、山を感じればそんなことは問題にならない。


次回、長期縦走のすゝめ―山にフィットする方法―をお届けします。

参考文献
http://toolgear-superior.info/ultralight_foods.html
→食品の徹底的な軽量化やアルファ米雑炊を教えてくれた。

出演
伊藤、マグマ、竹野、田中、山本