やほやほ、しばらくぶりですね。斎藤です。
今回は北信の戸隠山・高妻山に行ってきました。戸隠山はかの天照大神が天ノ岩戸に隠れたとき、手力雄命が力いっぱい投げ飛ばした岩が飛んできてできた山だそうな。岩場、鎖場、難所だらけのこの山。蟻ですら一列にならないと通れないような「蟻の塔渡り」、剣のような尖った「剣の刃渡り」。ぞくぞくするような岩場歩きが待ち構えていそうですね。ふへへ。高妻山は、戸隠連山の中で群を抜いて高い、秀麗な山容が特徴の孤高の山。こちらも登りごたえのありそうな山ですね。
ではではまずはメンバー紹介から参りましょう。
てる(2回生) マイヘルメットがまぶしい副部長
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初音(3回生) モンベルキッズウェアも着こなすモンベルお姉さん |
かずき(1回生) 体力と好奇心を武器に数々の企画に出没する |
たにさん(1回生) よく食べる。そして食べる幸せをわけてくれる。 |
斎藤(私)(3回生) 最近岩好きの仲間が増えつつあり嬉しい企画者 |
10/29 夕方に部室に集合し出発。北信はちと遠かった。
多賀SAで「晩秋の八ヶ岳」の人たちと遭遇。まだこちらが誰だか認識していないときに、三村がいきなり隣に座ってきて怖かった。変なおじさんに捕まったのかと思った。三村でよかった。「下ノ廊下」の人たちとテント受け渡しのために待ち合わせるらしかった。
野宿プレイスは高速降りてすぐの「道の駅しなの」。広くてよかったです。
10/30
ええ天気 |
朝焼け |
戸隠神社奥社駐車場¥600に車を停め、登山準備していざ出発。
戸隠神社奥社の参道 |
蛍池から来たというおじさん4人組に写真を撮ってもらう。
蛍池から来たおじさん4人組の写真を撮ったら、 お礼に自分たちも撮ってくれた |
歴史の古い、有名な神社であり、休憩もかねてみんなで参拝する。 |
そそりたつ岩。登るのが楽しみですなあ |
紅葉きれい |
いい天気 |
しばらく登ると、五十軒長屋に到着。
ん、これは…! |
3人ずつになり、声を掛け合いながらゆっくり登る。
おつかれさま!少し休憩! |
んん、視界が開けて人が急に増えてきた。これはもしや…!
今回の山行のメインディッシュに到着。 蟻の塔渡り!いざ! |
ここを歩くのか…! 蟻が一列になって歩くような狭さから名付けられた岩場、いざ挑戦 |
少し足場が安定、手を放してみる 立ち上がって、周りを見渡す。断崖絶壁という言葉がふさわしい場所。 |
続いての難所に到達。
剣の刃渡り
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うーーん!いい景色! |
稜線歩き~ |
ここから細かいアップダウンを繰り返しながら、いくつかのピークを越えていく。昔は修験道だったらしく、ピークをひとつ越えるごとに厄落としになるらしい。すれちがったおじさんに教えてもらった。
北アルプスの眺め |
槍ヶ岳は遠目でも目立ってる |
八ヶ岳と南アルプス |
富士山も見えた!写真じゃ見えないかも |
全アルプスの展望、素晴らしいぃぃ 登ったことがある山を、別の山から眺める時間が好き。 |
なかなかきつい道のりを終え、厄を落としまくったら、一不動避難小屋に到着。休憩後、ここで車回収組を含むさくさく班とこつこつ班にわかれて下山。集合は戸隠キャンプ場。
途中、PTA役員同士という関係から17年来の山仲間になったというおじさん4人組と出会う。いろんな楽しい話を伺いながら下っていく。おじさんたちと別れを告げ少し進むと、渋滞につかまった。沢をずっと下っていくのだが、あまりにも急登で、岩かかる鎖をひとりずつ順番に下っていくのだ。
渋滞渋滞 |
それを越えるとトラバース。これも大きい岩。人がたくさん歩きすぎて、岩がへこみ、もはや足場ができている。
こんな岩をトラバース
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相変わらずのいい景色 |
渓流瀑を下る |
だんだん道がゆるやかになり、さくさく班は芝生の中を爆走。めっちゃ気持ちよかった。
おつかれさま!
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キャンプ場にかずきを残し、朝に停めた駐車場までたにさんとウォーキング延長戦。車を回収する頃にはこつこつ組も下山してた。キャンプ場で受付を済ませ、残りの4人と合流し、今宵の宿、バンガローへ。バンガローは、ロッジと違い、水も電気もないただの小屋。だが、屋根と壁があり、雨風が防げ、清潔な空間というだけで全然QOLが違う。贅沢だ。文明に感謝。テント泊、無人島を経験すると、宿に求める水準が変わってきちゃうよね。
荷物を片付けて「戸隠神告温泉湯行館」へ。名前からして秘境の風呂感。なんと温泉に浸かりながら紅葉と北アルプスの稜線が臨めた。ちょうど日没の時間で、夕焼けの景色に浮かぶ槍の穂先は美しかった。
しっかり疲れを癒やしたのちは長野市へ降りて夕食。ここで作戦会議。
というのも、紅葉のピークの中、最高の天気に恵まれスリル満点の戸隠山を登った時点で、全員満足しきってしまっていた。今回の山行の最大の目的は、企画名が「蟻の塔渡り・剣の刃渡り」であることからもわかるように、戸隠山の岩場を楽しむこと。高妻山はコースタイム10時間半、はっきり言ってモチベーションが高くない。戸隠キャンプ場の周りには、高妻山より手頃な二百名山が2つもある。膝に痛みを抱える人もいる。さてどうするか…
話し合いの結果、それぞれの疲れや気持ちを考慮し、観光組と高妻山登山組にわかれることにした。観光組は善光寺や野尻湖をめぐり時間を過ごしてもらうことに。キャンプ場に戻り、明朝の早起きに備えて就寝。
10/31
4時起床、5時出発。今日は4人での登山。てるも早起きして見送ってくれた。てる、早く膝、治りますように。
まずはキャンプ場から一不動避難小屋まで、昨日の下山時と同じ道を通って目指す。
おはよう!
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夜明け前の空、結構好き |
6時15分休憩
山の稜線から昇るご来光を拝んだ
もうすぐ日の出! 目が覚めてきた一行 |
ポスターになりそう |
急登を登る。 振り返れば朝焼け。 なんて贅沢なんだ。 |
昨日も通った 「みんなが通り過ぎて足場ができちゃった大きな岩」 さくさくここまで来れた |
昨日の渋滞エリア 今日は我々だけ、静かな山を楽しみながら登る |
天気は曇り。でも、いい感じ。 |
やーもう、さっきの山頂標識はなんだったんだ 完全にこっちのほうが標高高いね、うん。 登ったもんね、うん。 |
はい、今度こそ、みんなで登頂!! たにさんよう頑張った!おつかれさまー! |
すぐに六弥勒に到着。ここで「私、下ります。」と言ったたにさんと別れた。天候は良好、下山行程は1時間半、尾根沿いの明瞭な下山道であり、下山すればすぐに戸隠キャンプ場だったので、また彼女には登山経験もじゅうぶんあると判断できたので、そう判断した。観光組にたにさん単独下山の旨を連絡し、またたにさんにも下山したら連絡をくれるようにお願いし、ここからは3人で山頂を目指した。
「今回、だんだん人が少なくなっていきますね」と、こにし。
「登れなかった人のぶんまで、頑張ろう。」
雪がでてきた |
いい顔なこにし |
振り返れば戸隠から五地蔵に繋がる尾根 昨日と合わせて、あれをずっと自分の足で歩いてきたって感慨深い |
七薬師 ここで彼は脱落してしまった |
遠景に妙高・火打が見えると途端にテンションがあがる私 去年の同じ時期に登ったもんね。 気になる人はブログさかのぼってくださいな。 |
9時25分 高妻山登頂
近くには十阿弥陀。他の祠と一線を画した、大きな祠があった。
同じ山域に2日連続で登っているのに、標高の違い、天気の違いにより、昨日とは全く山の雰囲気が異なる。高妻山山頂は、静かで、なんだか畏怖を感じさせる。積雪と曇りの天気も相まって、厳かな雰囲気だった。
登頂おつかれさま!! コースタイム2時間以上巻けました。 |
うあーーーー! |
10時 たっぷり山頂で休憩し、下山開始。
雪で滑らないよう気をつけながら |
こんな写真も撮りながら |
今日は北アルプスがちらりと見えるくらいかなー 左手に戸隠山の稜線が見える 昨日全員で景色楽しめてよかった |
妙高・火打を見ると撮らずにはいられない企画者 |
紅葉の絨毯がどこまでも伸びている。 |
下山完了!! おつかれさま!!! |
ぐでーーん |
さあ、3人との待ち合わせ場所まで向かおうか。 |
達成感たまんないね |
戸隠の稜線。あれを昨日縦走したんやね。 |
戸隠キャンプ場は最高だのう |
高妻山無料駐車場で3人と合流。車、回してくれてありがとう。
ここから長野市街へ向かう車内で、2日かけて歩いて繋げた戸隠連山の稜線がくっきりと見えた。あれを縦走したんだなぁ…と感慨深かった。
市街地に出る道中、アクシデントがあったが、全員で美味しい蕎麦を食べ、登山組4人も善光寺を訪れることができ、無事終電までに帰阪。帰りの運転は、てると初音がほとんどしてくれた。ありがとう。
戸隠山では、これまでの登山人生で最高にスリルな岩場を、全員で踏破することができた。
高妻山は、全員で登頂とはならなかったものの、新入部員それぞれが鍛えられた登山となった。観光組も充実した時間を過ごせていたようでよかった。またぜひリベンジしてください。
みんな2日間おつかれさま。これからの岩山ライフ、楽しんでね。
ではではこのへんで。
最後まで読んでいただきありがとうございます。