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2019年5月18日土曜日

茶番先輩の大品山雪山山行


こんにちは。
大久保です。
どれだけブログためとるんや。これ入れてあと2つです。

3/29~4/1 に富山県は大品山に行ってきたお話です。
春休みを全部つぶしてしまった私大久保が、雪山への思いを捨てきれず招集した企画です。
登山研修所の雪山講習会はなぜか開催されていなかったのですが、北陸なら4月頭でも全然雪だろうという予想通りの雪山山行になっております。

メンバーは題名の通り前川を筆頭にした大久保、渡村の3人でお送りいたします

3/29昼過ぎ
非常にありがたいことに前川家が車を出してくれたので3人で8人乗りセレナに3人で乗り込む超贅沢な旅が始まった。


前川は仕事を放り投げた大久保に代わってスタットレスタイヤのみのレンタルを探し出してきてくれた気の利くやつだ。狂った言動はただのカモフラージュ、彼は非常に仕事のできる人間なのである。



この日は富山に行くだけ。左手に夕日の沈む日本海、右手に真っ白な北アルプスを見ながら北陸自動車道をぶっ飛ばす。


風呂にはいって「道の駅 カモンパーク 新湊」に寝床を構える。
前川家のご厚意に甘えて今日の夕食は車の中でのキムチ鍋に決定。においがつくこと間違いなし。
大久保のイキリスペインビールを開け乾杯し、「せのかなにインドネシア人彼氏ができたらしい談義」に花を咲かせた。
何かを調理している


3/30
この日は昼過ぎから大久保が昨年夏の登山研修で知り合った富山大医学部山岳部の皆さんと室内でクライミング。次の日の山の準備を午前中に済ませてジムに行った。

こっちは全員初心者なのにトップロープまでやらせてもろた。まじサンキューな。

準備
モンベルヴィレッジ 立山

っぽい

手前の黒い彼にお世話になった
あざす

あそばない


ちょうどこの日に兵庫縦断企画の新2回生組がセアカゴケグモに噛まれてリタイアしたみたい。
変な撤退癖がついて今後の活動に支障がでないことを祈る。今のところ僕らがやっている活動は、できるかできないかではなく、やるかやらないかのレベルのものばかりなのだから、どんな企画だってどれだけ過程がきつくてもやろうと思えば誰だってできるはずだし、その成功体験で強くなれるはずだ。がんばれ。

話を戻そう。この日の夕食は噂の富山ブラックラーメン。

塩辛い。感想は残りの2人に聞いてくれ。僕からこれ以上は言わない。
マキが自撮り多いのブログ書くのに助かる

明日の山は大品山。
知ってる??僕も調べるまで一回も聞いたことない山だった。

そもそも、この企画ははじめ、登山研修所で雪山講習を受けてその翌日に早速白山で実践しようじゃないかという超効率的なものだったのだが、なぜか国立登山研が講習を開かないということですべての予定が狂ったのである。

だから、本来このブログには、「冬の白山で死にかけた!!」とか「雪の白山山頂からの絶景!!」といった非常に魅力的な文句がならぶはずだったのだが、そううまくいかなかった。
死ぬのが怖いので山を変えた。


大品山は北アルプスになりたかったけどなりきれなかった標高1425mの山。めっちゃ偏見。
冬にはバックカントリースキーを楽しむ人が多いらしい地元で人気の山。多分。

登山口近くの駐車場で車中泊。

3/31
雪、午後から天気がもっと荒れそうだったのでそれまでに勝負を決めようと出発。一つ違う山を経由して大品山頂に登るルートを選択。これがミスやったんやけど。

スキー場から入って、谷沿いを歩くが、雪があると言っても標高が低いので解け始めていた。何度も雪に隠れた岩の隙間に落ちながら、えっちらおっちら登っていく。

探検部で実際誰が体力あるかについては、僕は渡村の一点押し。
こんな茶番写真も撮ってくれる
雪でもめっちゃすいすい進むし全然疲れた様子を見せないし、いつものようにでかい荷物を担いでいる。やってられん。

谷筋からかずれて上を目指す。

何とかの滝

雪が深い急登はホントに前に進まない。夏山コースタイムの3倍くらいかかる。
前川茶番は登山中きつくなると暴言をはきだす癖がある。


途中なんかはみんな自分に必死になりすぎて、3人が並列して登るとても非効率で頭の悪い登り方をしていた。

なんせ雪でルートが分かりにくいうえに、雪山経験が十分でないので、案の定ルートファインディングミスを犯して、信じられない崖に舞い込んでしまった。




滑ったら死んでしまうような場所に来てしまい、悪天と時間にも心を折られ、撤退を決定。
持参のソリで登りの時間の1/10くらいの速さで滑り降りた。

笑う渡村

帰り
本当に熊の足跡あってん

おつ


風呂
コインランドリー付きの風呂に行く。
着ていたものを全部ぶち込んで乾燥まで2時間のコースでスタート!

風呂から出て洗濯終わるまでに飯を食べに行こうとした瞬間マキが崩れ落ちた。
「アカン、車の鍵洗濯機入れてもーたわ、、、」
「・・・」

今車の鍵は大量の水と洗剤の大洪水の真っただ中にいるのだ。
さらに服がカラカラになるまで高温で乾燥させられる灼熱地獄も待っている。
E.YAZAWAも動揺、日産がやっちゃう前にうちの渡村くんが殺っちゃったわけだ。

「まあしゃーないんちゃう、茶番やろこんなん。とりあえず飯行かへん」
と冷静を装う前川の目は完全に泳いでいた。

「サイゼで飯の味がしなかったのは初めてだ」(渡村談)

風呂に戻ると乾燥まで終わっていたので恐る恐る取り出してマキが車に走った。

「やったぜ日産!!鍵開いた!!」

よかったなあ人んちの車壊さんくて。


無事出発してヤマダ電機で格安バリカンを買い、今日の野宿プレイス立山駅前駐車場に到着。
ここでイキリ大久保第二弾、ポルトワインを開けて立山駅前青空理髪店を開業した。
美容院代を払うのが嫌な大久保の髪を散髪しようというもので、カッコいい髪形にしてもらった。明日の登山は成功しそうだ。
before

覚悟


もはやいじめ




おやすみ

4/1
大品山別ルートリトライ。
素直にまっすぐ山頂を目指す。

今日は晴れなので天気がいいうえに昨日の天気で新雪がまあまあ積もって楽しい。さっき書いたBCスキーに来る人が多い山とのうわさ通りしっかり1本スキーの跡残っていた。それに沿って行くだけなので昨日より楽。


半分を過ぎたくらいで左手に剱岳と立山が現れた。「岩と氷の殿堂」剱岳の鋭利な稜線と「霊山」立山の堂々としたたたずまいに大興奮である。



少し鋭い稜線を歩いたら最後の急登。
確かにバックカントリーが楽しそうな斜面である。そりを持ってきて正解。

急な斜面で前川死亡。「もうあるけへん、、、」
「荷物俺持つで」さすが体力王渡村。前後ダブルザックで山頂を目指す。

山頂。

正直山頂感のなさは否めないが昨日失敗してる山なので嬉しさは大きい
しっかり剱立山も見えるので景色も申し分ない。


山頂は元気やな

after
髪おわってる


帰阪時間が危うくなるのですぐに下山。
急斜面が出てくるたびにそりを引っ張り出して滑る。
ケツゾリストを今回も呼べばあよかった
臨場感

4コマ漫画「ワタムラ」




最後はスキー場をそりで滑って終了。


登れてよかった

急いで帰阪。
タイヤ返却の時間が迫っている。

おつかれさん